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Wロゴの憂鬱~Stanley Clarke, Stanly ClarkeのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

5日ほど前のこと、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)"Stanley Clarke"のジャケ画像とともに、「Side2の"Spanish Phases For Strings & Bass"はアナログ再生の試金石。」というジャズオーディオ普及委員さんのツィートがボクのTLに流れてきた。

聴いたことがないレコードだったが、そう言われるとターンテーブルに載せてみたくなる。
ってことで、安レコだし、USオリジナルらしきもの(Nemperor Records NE 431)を買ってみた。


20201227-01.jpg


いやぁ、素晴らしいっ!
最初から最後まで、内容も音もすこぶる気に入ってしまって、今日すでに5回くらい聴いている。
おっしゃる通り、"Spanish Phases For Strings & Bass"では、たおやかなストリングスと見事な対比をなす極太のベースに悶絶してしまう。

US盤のこの素晴らしい音は、STERLINGの仕事だ。


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ジャケットにマスタリングのクレジットはないし(インナースリーブはCSだった)、送り溝のSTERLING刻印の近辺にもエンジニアのサインはないので、誰の仕事かはわからないが、本当に素晴らしい仕事だと思う。

ネンペラーのレーベルも、何気に高級感があって良い。


20201227-02.jpg

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まぁ、ちょっと、夜の店っぽくはあるが(笑)

いずれにせよ、音も内容もレーベルもすこぶる気に入ったのである(ジャケットはそうでもないけど 笑)。
ジャズオーディオ普及委員さん、ありがとう!

と、ここまでは良かったのである。

レーベル写真を見るとわかると思うが、このレコードはモナーク工場(Monarch Record Manufacturing Company)プレスである。
で、マトの末尾はBB/AAとなっていたのだが、Side 2のAAの後にはREPLとも刻まれている。
このREPLは何だろう?とDiscogsを調べたのが運の尽き・・・

REPLの正体がわからないどころか、ボクが入手したものがセカンド・プレスだと認定されてしまった(涙)
まぁ、安レコだからいいのだが、音の良さに感動してたんだけどなー

さて、どこが問題かというと、レーベル下部のリム表記である。
ボクが入手した盤は、DIST. BY ATLANTIC RECORDING CORP. 75 ROCKEFELLER PLAZA N.Y. N.Y. の後に、(W) A WARNER COMUNICATIONS COMPANY(以下簡単にWロゴという)と続いているが、ファースト・プレスにはこれがないんだそうだ。

確かに、ジャケットをひっくり返してみると・・・


20201227-05.jpg


ATLANTIC配給表記の後に、Wロゴ表記はない。

それに、プレスウェル工場(Presswell Records Manufacturing Company)プレスで、レーベルにWロゴ表記がない盤が、Discogsに出ている。

どうやら、ファースト・プレスは、Wロゴ表記無しということで良さそうである。

しかし、気になることがないわけではない。

探し方が悪いのかもしれないが、PRC工場(PRC Recording Company)プレスは、片面Wロゴ表記無しで片面有りというものしか見つからない。
モナーク工場プレスのWロゴ表記無しが見つからない。

そもそも、このレコードが1974年の暮れ頃のリリースであれば(調査の途中、どこかで12月リリースというのを見た気が・・・)、最初からWロゴがついてた可能性がなくはない。
つまり、プレスの途中でWロゴ付きになったんで、両方ファースト・プレスの可能性もあるんじゃないかと思ったりする。

まぁ、単に探し方が悪かっただけで、PRC工場プレスにもモナーク工場プレスにも、両面Wロゴ付きがしっかり存在しているのかもしれない。
そしたら、ボクの仮説はあっさり撃沈である(笑)

このレコードのWロゴ無し持ってるよという方、ぜひ情報をお寄せくださいm(_ _)m

タグ:STANLEY CLARKE
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