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Jody Watley, 1stのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

ここのところ、80年代のロック、ポップス、R&Bにハマっている。

10代後半から20代を過ごしたのが80年代で、青春時代の思い出に結び付いた音楽がやまほどあるということもあるのだが、一番大きな理由はJICOのShure用交換針『黒柿』の導入である。

80年代は、アナログ・レコードの製造技術という点では完成の域にあった一方で、さまざまな部分でデジタルへの移行が行われていた。
そのせいで、80年代のアナログを聴くと、良い音だなぁと思っても、どこかに嫌味なデジタル臭さを感じたりすることもしばしばあって、少し苦手なところもあったのだ。

ところが、『黒柿』で聴くと、その苦手なところがうまく味付けされて、全体的にまろやかに美味しくなるように、ボクには感じられるのである。
全部が全部そうだというわけでもないが、少なくとも、そう感じるレコードはかなり多い。

青春時代の思い出の音楽が、美味しい音で蘇るのだ。
ハマらないハズがない。

ジョディ・ワトリー(Jody Watley)のファースト・アルバムについては、特に思い出に結び付いているとかそういうことはないのだが、なんとなく聴いていたら、今日2月23日がリリース記念日なのであった。
ってことで、取り上げるのである。


20200223-01.jpg


いやぁ、80年代の音だなぁ。
特に思い出と結びついているわけでなくても、80年代後半の渋谷あたりの景色が甦る。
でも何故渋谷なんだろ?(笑)
まぁ、いいか。

さて、レコードのほうだが、インナースリーブが付属するほか、いまだシュリンクが残っていて、ステッカー付きだ。
ステッカーを拡大すると、こう書いてある。


20200223-02.jpg


この手のステッカーの場合、シングル・ヒットがあると「そのシングル曲が入っているよ~」と告知するものなので、ステッカーに書かれている内容から、プレス時期が推測できたりする。

このアルバムからは最終的に5曲がシングル・カットされたのだが、このステッカーの書きぶりからすると、まだ最初のシングル"Looking for a New Love"だけがリリースされていた時期のもののようだ。

アルバムのリリースは87年2月23日で、"Looking for a New Love"は先行シングルとして87年1月6日にリリースされているので、このステッカーは初回プレスにも貼られていた可能性がある。

ちなみに、その後のシングル・カットは、"Still a Thrill"が4月27日、"Don't You Want Me"が8月10日、"Some Kind of Lover"が翌88年1月4日、"Most of All"が4月18日である。
"Still a Thrill"のリリースが決まった後なら、その前には"The New Single”とか付けそうな気がするので、やはり2月23日に店頭に並んだ初回プレスか、少なくとも翌3月プレスのものに貼られたステッカーだろう。

レーベルは、80年から使用されているブルー・レインボウ・レーベルなので、レーベルによるプレス時期の判定はできない。


20200223-03.jpg


サイド表記が"VIBE ONE""VIBE TWO"となっているあたりが、ファンクである(笑)

マスタリングは、Future Discというハリウッドのマスタリング・スタジオで行われていて、Side 1の送り溝に手書きで"Future Disc"と彫ってある。


20200223-04.jpg


マトは両面ともFDS-2だ。
Discogsにもマト2しか出てないので、マト1は存在しないかもしれない。
87年というと、すでに本格的にCDの時代に突入しているしね。

プレス工場は、残念ながら、Gloversvilleだった。


20200223-05.jpg


まぁ、でも、これは、全米で200万枚売れたアルバムである。
CDのほうが販売枚数がかなり多かったとしても、LPだって数十万枚はプレスされたんじゃないかと思う。
そうすると、プレス工場より、プレス時期の差のほうが、はるかに大きそうな気がする。

うちのは、たぶん初期プレスだと思うので、Gloversvilleでも良しとしよう。

タグ:Jody Watley
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