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Angryの10インチ [The Rolling Stones]

昨日到着のはずが、仕事で帰宅が遅くなって当日再配達受付時間に間に合わず、本日の午前中指定で受け取った。


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ストーンズ(The Rolling Stones)の"Hackney Diamonds"と"Angry"のアナログ盤である。

"Angry"の方は、何度か「発売日延期のお知らせ」メールが届いていたが9月の末にはリリースされていたはずだ。
でも、ボクは、音源自体はYouTubeのMVで楽しめるので、"Hackney Diamonds"と一緒でいいやと、今日まで待っていた。


"Hackney Diamonds"から聴こうか、"Angry"から聴こうか迷ったが、とりあえず、"Angry"の方をターンテーブルに載せた。


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いやぁ、アナログで聴くと格別だわ~

カッティングは、メトロポリス・マスタリング(Metropolis Mastering)のマット・コルトン(Matt Colton)によって行われていて、送り溝に、=MATT@METROPOLIS=と手書きで刻まれている。


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(前半の=MATTの部分)

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(後半の@METROPOLIS=の部分)


マット・コルトンも、ストーンズのレコードのカッティングなんて、力が入っただろうなぁ(笑)

このレコードは片面のみ収録で、片面はロゴのエッチングになっている。


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もう一曲収録して欲しかった気もするが、これはこれでいい気もする。

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「昭和ポップス」なら・・・Windsって憶えてる? [J-POP & J-ROCK]

10月10日放送のTHE TRAD@TOKYO FMをタイムフリーで聴いていたら、前半のTODAY’S MUSIC RECOMMENDのコーナーは、「昭和ポップス特集」だという。

「昭和歌謡」なら(あんまり厳格に定義を考えてないけど)ボクもよく使う言葉だが、「昭和ポップス」なんて言葉、聴いたことないぞ。
ボクが知らなかっただけで、すでに一般的な言葉なのか?

とりあえずググってみると、三番目に出てくるのが、THE TRADにゲスト出演していたさにーさんが運営するWEBサイト『あなたの知らない昭和ポップスの世界』(https://syowa-suki.com/)である。
「このサイトのコンセプト」のページを読むと、「昭和ポップス」というのは、どうやらさにーさんの造語らしい。
ボクが「考レコ学」なんて言葉を使うようなもんか(笑)

それはともかく、「昭和ポップス」というのは、「『昭和』であり、かつ、洋楽の要素が融合した『ポップス』が中心だった時代の音楽」を指す言葉のようだ。

ボクたち世代の感覚で言うと、職業作家(作詞家と作曲家)の手に成る楽曲を歌手が歌う「歌謡曲」に対して、楽曲制作から演奏・歌まで自分たちで行うシンガー・ソング・ライター=SSWやバンドというのが生まれ、当初はフォーク・ソングをメインに、やがてポップスやロックを取り込んで、当時「ニュー・ミュージック」と呼ばれた流れを作り上げたのが、70年代から80年代つまり昭和後期における日本のヒット音楽シーンだったのだが、「昭和ポップス」というのは、それらを総称するものということかな?

個人的には、「昭和ポップス」という言葉には若干の違和感があるのだが、それはおそらく、平成生まれの若い人たちの「昭和感覚」と、昭和生まれのボクたち世代の「昭和感覚」が少し違っていることに起因しているような気がする。
まぁ、でも、そもそも平成生まれの若い人たちに向けての言葉だから、ボクの違和感はどーでもいいか(笑)

昭和後期のヒット・チャートを賑わせたような音楽を総称して「昭和ポップス」と呼ぶのには違和感があるのだが、その一方で、ボクの脳内で「昭和ポップス」という言葉と強烈に結びついた音楽がある。
それはWinds(ウインズ)の音楽だ。

Winds(ウインズ)といっても、ピンとこない方も多いかもしれない。
1979年から1980年にかけてシングル4枚とアルバム1枚のみを残して消えたバンドなのだが、何を隠そう昭和を代表する職業作曲家・都倉俊一さんのバンドなんである。
しかし、Winds(ウインズ)については、Wikiでもまったく触れられていないどころか、都倉さんご自身のオフィシャルホームページでもまったく触れられていない。
なかったことにしたいのか?(笑)

シングル4枚は、3枚がドラマ主題歌、1枚がCM曲だったので、聴けば憶えているって人もそれなりにいるバンドだと思うのだが・・・

いずれにせよ、アルバム『SENSATION』(Tee 27AH 1074)は、ボクにとっては高校生の頃からの愛聴盤だ。


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"Free Live!"みたいに封筒を模したジャケット(帯はいつのまにか失くしてしまった。)に、4枚の洒落た歌詞カード付きで、レコード会社の力の入れ具合がわかるのだが、あんまり売れなかったんだろうなぁ。

良いアルバムなんだけどな。
ボクは、『真夜中のヒーロー』というドラマの主題歌だった『ローズマリー』という曲が、とにかく好きで好きで・・・(ドラマの方はまったく憶えてないけど 笑)

近所のハードオフでシングル(Tee 06SH 743)の見本盤を見つけたときは歓喜したよね。
(美品のせいか、ジャンク・コーナーではなく、通常販売のコーナーにあったが、200円くらいだった。)


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     ♪ その街へ 行くのなら
     ♪ 銀貨を三枚 頼まれてほしい
     ♪ 一枚目はチャイナローズ
     ♪ 死んだ恋人の好きだった花

冒頭のフレーズから、一気に、無国籍的な物語の世界にひきこまれてしまう。


その後、プロモシート付きの帯付き見本盤も手に入れた。
(こちらは、ヤフオクにて、ほとんどのオークションを500円均一で出品しているセラーから。もちろん、誰も競ってくる人はいなかった。)


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そのぐらい好きなんである。


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すっかり秋めいてきた土曜の午後、このレコードは、切なくて沁みるなぁ・・・

タグ:WINDS
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Phoebe Snow, Phoebe SnowのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

紙ジャケ探検隊(真保安一郎氏と書くより、こっちの方がシックリくるので、このブログではこれまでどおりでいきます。)の言うとおり、曲良し、演奏良し、音質良し、と三拍子揃った名盤なので、今宵もこのレコードを聴いている。


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フィービ・スノウ(Phoebe Snow)が1974年にリリースしたファースト・アルバムのUSオリジナル(Shelter Records SR 2109)である。
探検隊からアメリカ土産にもらった正真正銘の初盤だ。

前の記事と同じ写真ではつまらないので、今日はAudio TechnicaのカートリッジAT33MLを主役にして撮ってみた。
先週末に突如思い立って付け替えたのだが、AT33MLを使うのって3年ぶりぐらいじゃないだろうか。


さて、このレコード、究極の鮮度感を味わいたいのなら、『初盤道』183頁以下を参考に正真正銘の初盤を探す必要があるが、まぁ、そこまでこだわらなくても、十分に良い音で楽しめる。

クレジットはなく、確証までは得られない筆跡鑑定によるものなので、『初盤道』では言及されていないが、このレコードのカッティングはバーニー・グラインドマン(Bernie Grundman)の仕事だと思う。


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筆跡全体からもBGらしい筆跡だという印象を受けるが、B面のマトの冒頭の”5”をひっくり返したような”2”は彼の筆跡に間違いないだろう。

BGの素晴らしい仕事を、AT33MLが、MCらしく繊細に表現してくれる。
そして、フィービはやっぱり最高だと実感するのである。

タグ:Phoebe Snow
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祝!ラジオ出演 [ラジオデイズ]

もちろん、ボクがラジオに出演したわけではない。

ラジオ出演したのは、先日書籍化された『初盤道』の著者、紙ジャケ探検隊隊員こと真保安一郎氏である。



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)


InterFMで月曜ー木曜の13:30-15:55に放送されている「レコレール」という番組に、10月11日の14:00過ぎ頃に登場して30分くらい話をしていた。

持参した初盤レコードもオンエアされたのだが、それが山下達郎さんの『Sparkle』とフィービ・スノウ(Phoebe Snow)の"Good Times"だったというのも嬉しかった。

どちらも、ちょっとだけ、初盤解明にボクも貢献しているからである。

山下達郎さんの『FOR YOU』については、直接初盤解明に関わったわけではないが、3年ほど前にビクターPMの謎を解いたことが間接的に貢献している。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2020-08-31

フィービ・スノウのファーストの方は、かなり直接的に関わっていて、初盤道裏話として紹介したことがある。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2020-05-15


さて、では、今宵は、フィービのファーストを聴いてから寝るとしましょうかね。


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次は、THE TRAD@TOKYO FMかなー
ハマ君、よろしく~

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Maddy Prior & June Tabor, Silly Sisters [TRAD]

<たまぞうさんから、πについての情報をご提供いただいたので、追記しました。>(2023年10月8日19:00)

前回の記事を書いた後、マディ・プライヤー&ジューン・テイバー(Maddy Prior & June Tabor)の"Silly Sisters"をヘビロテしている。

日中はまだかなり気温があがるとはいえ(もっとも、今日は、3時過ぎに散歩に出かけたが、まったく汗をかかなかった。)、朝晩は寒いくらいに気温が下がるこの季節にはぴったりの音楽である。

前の記事にも書いたとおり、うちにはこのレコードが二枚あるのだが、どちらもDiscogsには登録されていない。


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5年くらい前のことだったか、最初に買ったのは、UK盤だった。


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確かUKオリジナルと書いてあったと思うが、帰宅してDiscogsでチェックすると、マトが進んでいた。

そもそも、DiscogsのUKオリジナルのところには、マトA3/B4しか登録されていない。
ボクが買ったのは、マトA5/B4だったのである。
B面のマトは同じ(もちろん、MASTERROOMと刻まれている。)だが、A面が進んでいるうえに、A5なんて登録さえされていない。
(ちなみに、ブルー・レーベルの再発はフォノディスクでリカッティングされたA4/B4で、MASTERROOMカッティングのラッカーを承継していない。)

それでも、A Porky Prime Cutならよかったのだ。
B面だって4まで進んでいるんだから、A面に3と5が最初からあった可能性も残るからである。
しかし、マトA5には、A Porky Prime Cutはない。
ペカム(George Peckham)のカッティングじゃないのである。


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かわりに刻まれているのは、πである。
πって誰よ?
Master Roomにそんなエンジニアいたか?

たまぞうさんから、X(旧Twitter)で、「πってPyeスタジオでのカッティングじゃなかったっけ?」というようなお返事をいただいた。
そういえば、そんなことをどこかで読んだ気がする。
ってことで、調べてみると、DiscogsのPye Studiosの項目に、"The π (Pi symbol) indicates a cut at Pye Studios."という記述があるではないか。
たまぞうさん、ありがとー

もうちょっと調べると、トニー・ブリッジ(Tony Bridge)というエンジニアが、76年前後にPye StudiosとMaster Roomを行ったり来たりしている(Pye Studios(-74)→Master Room(75-76)→Pye Studios(77-)と移籍)。
そんなわけで、A5のカッティングは、トニー・ブリッジによるものかもしれない。

なにより、このUK盤、音がしょぼい。
トラッドは、もっと、こう、生々しく鳴って欲しい。

ってことで、ペカム・カッティングのUKオリジナル初盤なら、良い音で鳴るんだろうと探していたところ、1年後くらいに、もう一枚を見つけた。
ジャケットはUK製なので、UKオリジナルかと思って(確か、タグにもUKオリジナルと書いてあった気がする。)レジで検盤してみたら、なんとこういう代物だった。


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アイルランド盤なんである。
Discogsにはアイルランド盤なんて登録されてないぞ。

マトはA-1△H/B-1△Hで、末尾の△Hが何を意味しているのか、アイルランド盤に詳しくないのでわからない(知ってる方、教えてください)。

それより、このサインを両面に見つけて、ボクの期待は一気に膨れ上がった。


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これは、Carlton ProductionsのエンジニアTBのサインに間違いない。
クラナド(Clannad)のファースト・アルバムのアイルランド盤をカッティングしたエンジニアだ。
(詳しくは、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-05-20 をどうぞ。)

実際、帰宅して盤に針を下ろすと、しょぼいUKレイト・プレスとは比べものにならない素晴らしい音が、スピーカーから流れ出した。
デュエットする二人のボーカルの実在感といい、楽器とくにギターの音色のリアリティといい、こういう音で聴きたかった、という音で鳴る。

そんなわけで、すっかりアイルランド盤の音に満足してしまったボクは、いまだにペカム・カッティング盤は手に入れていない。
そのうちどこかで見つけたら買おうとは思ってるんだけどね。

それはそうと、アイルランド盤が入っていたUK製ジャケットには、こんなステッカーの剥がし痕があった。


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どんなステッカーだったのか気になって仕方がない。

誰か知っている方、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m

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