SSブログ

ブルー・ノート高騰の波はついに音符レーベル再発まで・・・ [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

<夕べ寝る前に書いたものに加筆修正しています。>
<VAN GELDER刻印なしの再発について、さらにちょっと追記しました。>

ブルー・ノート高騰の波が、オリジナルのみならず、Libertyレーベル再発あたりにまで押し寄せてきていることは認識していたが、ついに音符レーベル再発にまで及んできているらしい。

VAN GELDER刻印のあるものに限られるのだろうが、それにしたって、音符レーベル再発なら、昔なら1000~1500円で買えたよねぇ・・・

まぁ、そんなことがTLで話題になったので、数日前にカートリッジをベイシー・モデル搭載のShure V15 TypeⅢに付け替えたばかりということもあって、何か音符レーベル再発のレコードを一枚、聴くことにした。

ベイシー・モデル搭載のTypeⅢは、Liberty・UA・音符レーベル再発のレコードとも、とても相性が良いと思う。

で、なんとなく、このレコードを聴いていた。


20220723-3.jpg


ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の"Adam's Apple"(Blue Note BST 84232)である。
(オリジナルは1966年リリースのNYレーベルなので、Libertyレーベル再発とUAレーベル再発が存在するとすれば、音符レーベル再発は4thプレスということになるだろうか。)

ちょっと前にマイルス(Miles Davis)の"Miles Smiles"で"Footprints"を聴いたのが、記憶に残っていたからだ。

"Miles Smiles"は、あまり名盤感のないジャケットだったが、"Adam's Apple"は、名盤オーラを放ちまくっている、すこぶるかっこいいジャケットである。

TypeⅢに焦点を合わせたボケ画像じゃ申し訳ないので、ちゃんと撮って載せておこう。


20220723-4.jpg


このレコード、"Footprints"が名曲なのは言うまでもないが、全曲素晴らしい出来だと思う。
ショーターも素晴らしいが、ハンコック(Herbie Hancock)も素晴らしい演奏を聴かせてくれる。


ちなみに、TLで話題のきっかけになったディスク・ユニオンの『[オンプ・ラベル]高価買取リスト』(2022年10月31日まで有効)では、このレコードの買取価格は3500円である。
昨年のディスク・ユニオンの『[オンプ・ラベル]高価買取リスト』(2021年12月31日まで有効)の買取価格は2000円だ。
売価が買取価格の倍だとすると、この1年で売価は4000円から7000円に跳ね上がっていることになる。
(ディスク・ユニオンの買取リストは、どちらも、ググれば簡単に見つかります。)

ヤフオクで確認してみようと検索してみたら、"Adam's Apple"の音符レーベルの出品が4つひっかかった。
いずれも即決で出ている。
1つはサイン入りで28000円というものなので除くとして、残り3つのうち、最安値は税込4235 円だ。
これはディスク・ユニオンの買取価格よりちょっと高い程度なので、かなり良心的な価格設定か。

他の2つは、10800円即決と9800円即決である。
後者は、「RVG刻印無し」だというから、ちょっと意味不明だが・・・
いずれにせよ、ヤフオクでは、10000円ぐらいで売られててもおかしくないってことなのだろうか?
それは流石に・・・

それはそうと、ヤフオクで4アイテムの出品を発見して、黒い音符レーベルにも二種類あるのを思い出した。
以前、紙ジャケ探検隊がマリーナ・ショウ(Marlena Shaw)の"Who Is This Bitch, Anyway?"の初盤にからんでWEBサイトで報告していたことだが、あれって、もう10年くらい前だっけ?

レーベル上の音符ロゴの右下の文字が当初はTMだったのが、商標登録が済んでRになるってことなので、これは前後関係がはっきりしている。
うちのは、TM付きで、もちろんVAN GELDER刻印もある。

ヤフオクに出品されているのは、4235 円即決の方はR付きで、10800円即決の方はTM付きだ。
まぁ、この価格差は、レーベルの前後関係の差ではないだろうが(笑)

おもしろいのが、「RVG刻印無し」という出品物で、当然R付きのほうかと思いきや、TM付きなんである。
つまりは、すでにTM付き音符レーベルの時代にリカッティングは行われていて、VAN GELDER刻印のある盤とない盤が混在していたんだと思う。
その状態がそのままR付き音符レーベル時代まで続いていたんだろう。

※紙ジャケ探検隊から、LondonJazzCollector(下記)によると、Liberty再発の頃から西海岸プレスにはVAN GELDER刻印なしが多かったらしいよ、という情報をいただきました。
https://londonjazzcollector.wordpress.com/record-labels-guide/labelography-2/blue-note-liberty-years/
そういうことかー

音符レーベル再発盤も高騰しているので、これから何か買おうというときには、VAN GELDER刻印があるかどうかは、しっかりとチェックしないとね。

タグ:Wayne Shorter
コメント(0) 
共通テーマ:音楽