SSブログ

ポリドールにもある~沢田研二『時の過ぎゆくままに』 [国内盤研究]

ポリドールにもあるんである。

TLに誘われて引っ張りだしたこのレコードで気づいたのである。


20211004-1.jpg


沢田研二さんの『時の過ぎゆくままに』(Polydor DR 1965)だ。

それに気づいたきっかけは、送り溝に存在しなければいけないものが存在していないことだった。
そう、ボクの持っている『時の過ぎゆくままに』の送り溝には、PMが刻印されていないのである。

ポリドールのレコードには、月を表すアルファベット年を表す数字を組み合わせたPMが刻印されているが、それがどこにも見当たらないのだ。

PMが存在しないということは、おそらく委託プレスだろう。
委託プレスとすればどこが考えられるか?

手がかりは、レーベルの形状だったり、送り溝のマトの刻印の字体だったりするのだが、シングル盤の場合、レーベル形状ですぐに推測できるのは射出成形盤ぐらいなので、マトの刻印の字体から推測してみる。

どうも東洋化成っぽい。
東洋化成だとすると、PMは刻印されていないわけではなく、レーベル内にあるかもしれない。

ビンゴ!


20211004-2.jpg


東洋化成のレーベル内PMにしては珍しく、かなりはっきり浮き出ているので、マクロレンズで撮影してみたのだが、わかるだろうか?

PMは5TIと刻印されている。

東洋化成のPMは、通常、年を表す数字 T 月を表す数字で構成されるが、このPMでは、Tの後はどう見てもI(アルファベットのアイ)である。
ポリドールのPMでは、月のほうはアルファベットで表すので、そちらに準拠したのだろう。
そうだとすると、Iは9月を表すので、5TIは、1975年9月プレスを意味することになる。

『時の過ぎゆくままに』のリリースは1975年8月21日だから、発売日の翌月プレスかぁ・・・
まあ、このマトならそんなところだろうな。

Side 1: DR-1965D B-4-10
Side 2: DR-1965S B-2-10

通常のポリドール・プレスなら、レコード番号DR-1965の後は、Side 1はA、Side 2はBとなるはずだが、DやSになっているのは、東洋化成委託プレスだからだろうか?

そうだとすると、マトBというのも、東洋化成委託プレスだから?
ポリドール・プレスはマトAなのか?

そうなんだろーなー
探さなきゃ・・・

ってことで、ポリドールにもあったのは、東洋化成委託プレスでありました。
PMの月表記がポリドールに準拠してアルファベットになってるのがおもしろいよね。

タグ:沢田研二
コメント(0) 
共通テーマ:音楽