SSブログ

Happy Birthday, Mr. Mraz♪ [Jason Mraz]

本日6月23日は、ジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)の誕生日だそうだ。

ジェイソン・ムラーズといえば、そういや、最近、レネ・ドミニク(Reneé Dominique)ーYouTube上でウクレレの弾き語りをしているのを何度か観たことがあるが、それ以上のことはまったく知らない―とコラボした動画をアップしていた。





うん、悪くない。
というか、かなり好きだ。

ついでに、昨年リリースされた"Know"収録曲のMVがいくつかYouTubeにアップされているので、はりつけておこう。














さて、では、誕生日のお祝いに、現時点では一番新しいアルバム"Know"のアナログを聴こっと。


20190623-8.jpg


ところで、このレコード、Matrix末尾が2A/1Bなんだが、これでいいんだろうか。
予約していたものが未入荷で一方的にキャンセルされたあと、しばらくして他のサイトで普通に売られていたのを買ったという経緯があるので、少し心配なのである。

まあ、オランダ・プレスでプレス品質も良く、音も良いんで、いいっちゃいいんだけどね(笑)



<画像をクリックするとアマゾンに飛びます。>

コメント(0) 
共通テーマ:音楽

不都合な真実?~WoodstockのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<Discogsに「モナーク工場産レコードのレーベル形状の変化は1978年だ」という記述があるというご指摘があったので、この1978年説についての考察を追記しました。>(2019年6月23日17:00)


さて、考レコ学クイズ6の解答編である。


20190622-2.jpg


6つある選択肢から3つにしぼるのは簡単だと思う。
CotillionはAtlanticのサブレーベルなので、レーベル上に製造工場が示されている。
下部のリム沿いの記述のすぐ上に、マスター番号に続いてMOとあるのがそれだ。

MOはロサンジェルスにあったプレス工場Monarch Record Mfg. Co.(モナーク工場)を意味している。
つまり、このレコードは西海岸産である。
したがって、正解は1、3、5のいずれかということになる。

Atlanticのサブレーベルであることから、レーベルのリムの記述も同じだと推測すると、1973年の夏頃にBroadwayアドレスからRockefellerアドレスに変更、1974年の秋頃にWロゴが付くはずだ。
そうだとすると、1ならBroadwayアドレス、3ならRockefellerアドレス(年末ならWロゴ付きもあるだろうけど)、5ならWロゴ付きということになるはずである。

しかし、たぶん、この推測は間違っている。
Cotillionには、このグレイ・レーベルでRockefellerアドレスのものはないと思う。
Cotillionは、1976年にはパープル・ピンクにデザインが一新される(リムは当然、RockefellerでWロゴ付き)が、それ以前のグレイ・レーベルであればすべてBroadwayアドレスのはずだ。

そもそも、1972年から1976年までCotillionレーベルから新譜は出ていないようで、そのため、リム表記を変更したレーベルが作られなかったのではないかと思う。

つまり、画像のレーベルのリムがBroadwayアドレスだからといって、1だとは断定できないのである。
(クイズの6択には関係ないが、1976年のレーベル・デザイン一新の際に"Woodstock"も再発されているので、グレイ・レーベルであればそれ以前のプレスであるとはいえる。最初は1977年リリースまで入れて8択のクイズにしようと思ったが、さすがにゴチャゴチャしそうでやめた。)


では、どこに注目すればいいんだろう?
答えは、レーベル形状である。

画像のレーベルのように、ドーナッツ盤アダプターより少し小さいくらいの円状にスジが入っていて外周にむかってなだらかに盛り上がり二段になっているレーベルは、70年代の半ばくらいまでは、モナーク工場産レコードには登場しないんじゃないか。

たまたま、モナーク工場産で持っていたJ・ガイルズ・バンド(J. Geils Band)で確認すると、やはり1975年9月リリースの”Hotline”(Atlantic SD 18147)までは直系72ミリくらいの円状にスジが入っている一段レーベルで、翌1976年4月リリースの” Blow Your Face Out”(Atlantic SD 2-507)になると、出題画像の”Woodstock”と同じ二段レーベルになっている。


20190623-1.jpg


20190623-2.jpg


20190623-3.jpg


このレーベル形状は、スタンパー由来のはずだ。
そうだとすると、モナーク工場の場合、Runoutに刻まれるメッキ処理番号が証拠になる。

“Hotline”のメッキ処理番号は△20068、” Blow Your Face Out”のメッキ処理番号は△20600で、”Woodstock”のメッキ処理番号は△20175~△20177だ。

ビンゴ!


20190623-4.jpg
“Hotline”のRunoutに刻まれたメッキ処理番号



20190623-5.jpg
” Blow Your Face Out”のRunoutに刻まれたメッキ処理番号



20190623-6.jpg
”Woodstock”のRunoutに刻まれたメッキ処理番号


インナースリーブもこのCSだったので1975年頃のプレスで辻褄があう。


20190623-7.jpg


ちなみに、Discogsで確認すると、”Woodstock”のモナーク工場産ファースト・プレスの場合、メッキ処理番号は△14744~△14746のようだ。
今回、ボクが手に入れた”Woodstock”は、1975年頃(あるいは翌1976年か?)のレイト・プレスで間違いない。

※1976年以降、モナーク工場産のレコードが、すべて二段レーベルになったわけではなく、従来のレーベル形状の盤もプレスされている。
レーベル形状は、おそらくスタンパー成型の機械に由来するものだと思われるが、新機種の導入後、旧機種も廃棄されずそのまま使用されていたからではないかと思う。


レーベル的にはファースト・プレス(モナーク工場産だけどね)だが、実は5年も後のレイト盤だというのは、下記記事で書いた残余レーベル使用に関するボクの新説を根拠づけるものでもある。

https://sawyer2015.blog.so-net.ne.jp/2018-12-17


この新説、簡単に言えば、こういうことだ。
追加プレスの際には、追加プレスの時点で使われるようになっていた最新のレーベルではなく、オリジナルのときに使われたレーベルを使用することが、一般的に行われていた。
だから、追加プレスの際には、間違えて、オリジナルより一つ前のデザインのレーベルを使ってしまうというミスがしばしば起きた。

そうだとすると、残余レーベル使用の盤(本来使われるべき最新のデザインのレーベルではなく、一つ前のデザインのレーベルが使用された盤)は、初期プレスのことももちろんあるだろうが、追加プレスの盤である可能性も高いということになる。
さらに、この新説、レーベルだけ見るとオリジナルでも、実はレイト盤だということが多々存在するということも意味している。

この新説が仮に正しいとすると、レコード・ショップにとってもオリジナル盤コレクターにとっても、実に厄介である。
(つまり、自分の首をしめる新説なのだ! 涙)

さて、この新説、不都合な真実を明らかにするものなのか?
それとも、たんに人騒がせな妄想にすぎないものなのか?

その答えは、風に吹かれている(笑)


1978年説について


コメント(0) 
共通テーマ:音楽