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大切にすること [音楽が奏でる情景]

ランダム再生のカーオーディオから、moumoonの"Dream in Paris"が流れてきた。





     ♪ たいせつなものと たいせつそうなもの
     ♪ きみを想うと よく見えるの


「わたしのことを想うと、本当に大切なものがよく見える?」
助手席の君が、いたずらっぽく笑いながら、そう訊いた。


「君のことを想うと、”大切に思うこと”と”大切にすること”の違いについて考える。」

「何それ?」

「遠く離れていても、大切に思うことはできるけど、近くにいなきゃ、大切にすることはできない。」

「うん。」

「大切に思ったことは、僕の記憶には残るけど、大切にしなきゃ、君の記憶には残らない。」

「うん。」

「ずっと大切に思ってはいたんだよ。」

黙ったまま何も答えない君の姿が、やがて霞んで、そして消えた。
そこに残っていたのは、空っぽの助手席だけだった。



「あの頃それがわかってたら、違う今があったのかもね。」

どこからか君の声が聞こえた気がした。


♪「音楽が奏でる情景」は、好きな音楽にインスパイアされて書きとめた(たぶん 笑)フィクションです♪


タグ:moumoon
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無駄遣い? [オーディオ]

オープン価格なので定価というものはないのだが、価格.comを見ると2014年に新製品として発表されたときの初値が10万円ほどだったミニコンポが、型落ち品ということで、3万円ほどで叩き売りされているのを発見した。

JVCのウッドコーン・スピーカーを採用したミニコンポ、EX-N50である。



<画像をクリックするとAmazonにとびます。>


1年くらい前だったか、リビングのJBL S4700の上に、SONUS FABER MINIMAオリジナルを寝転ばせたのだが、その隣には微妙な空きがあって、当初から、そこにも小さなスピーカーを置きたい衝動にかられていた。

で、そこに置かれるべき小さなスピーカーについては、いつしかボクの中で、フルレンジ一発のウッドコーン・スピーカーにイメージが固まっていた。

フルレンジ一発もウッドコーンも未体験だったのだが、なんとなく深夜の小音量再生では威力を発揮してくれそうな気がしたからである。

とはいえ、すぐに欲しいと思っていたわけでもなかったので、そのうちどこかで試聴できる機会があったら(ウッドコーン・スピーカーのミニコンポは、15周年記念の新シリーズが発売されたばかりだしね)、しっかりと試聴したうえで導入しようと思っていた。

ところが、つい先日、事情が変わった(笑)

ツイッターで仲良くしている方がブリティッシュ・トラッドのプレイリストをSpotifyで作ってくれたおかげで、いままで完全に無視していたSpotifyに登録することになったのだが、このSpotifyをどう再生するかで途方に暮れてしまったのである(大袈裟だっちゅうの 笑)。

リビングのオーディオに繋げて聴くのは、この種の圧縮音源の場合、どうしてもアラが気になってしまって落ち着かない。
「良い音」じゃなくていいから、なんとか、アラが気にならず、「聴きたい音」で鳴らないものか。

そのとき、閃いた。
深夜の小音量再生用に導入を考えていたフルレンジ一発のウッドコーン・スピーカーを導入したら、Spotify音源でも、圧縮音源のアラがあんまり気にならない音で鳴るんじゃないか。
ウッドコーン・スピーカーに特徴的な音に変換されて、「聴きたい音」として鳴るんじゃないか。

で、検索してひっかかったのが、JVC EX-N50の叩き売りだったのである(笑)

3万円なら、まったく使い物にならなくて(個人的な好みの問題ですけどね)完全な無駄遣いになってもそこまで後悔はしないかなという思いが、衝動に拍車をかける。
この衝動に耐えることができたのは2時間ぐらいが限度だった。
ボクは、ついに抗うことができない衝動に飲み込まれ、オーダー・ボタンを押してしまったのであった。

というのが先週末の話で、EX-N50は即日発送で翌日には到着した。
ボチボチとセッティングを済ませ、数日前から、Spotify再生や深夜の小音量再生で活躍するシステムとして、リビング・オーディオに仲間入りしている。


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フルレンジ一発のウッドコーン・スピーカーの特性のおかげなのか、それともK2機能による補完のおかげなのかわからないが、少なくとも小音量再生においては、とりあえず「聴きたい音」で鳴っている。
音の立ち上がりの速さと、小音量時の音の明快さは、とても魅力的だ。
今後、うちでは、夜10時を過ぎたらウッドコーンである(笑)

Spotifyについては、EX-N50はiPadのAirPlayには対応していない(よね?)ので、AirPlayに対応しているテレビ経由のデジタル接続で再生せざるをえないという不便さはあるが、まぁ、ジャケットアートが楽しめるからいいか(笑)

そうそう、レコード・コレクターズ6月号は、ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーの特集で、紙ジャケ探検隊の初盤道もジョイ・ディヴィジョンだったのだが、うちにはどちらも一枚もない(笑)

こんなとき、Spotifyは便利である。


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でも、テレビでアートワークを表示して聴くなら、一枚のアルバムを聴くより、プレイリストを聴いたほうが見栄えが良いよね(笑)

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逆上がりの向こうがわ [関取花]

先週、一番聴いたCDはこれである。


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全6曲、25分ほどのミニアルバムだが、いやぁ、花ちゃんが濃縮されているのである(笑)

まずは1曲目、前にも紹介した亀田誠治さんプロデュースのリード・トラック「太陽の君に」。





ストリングスにのる伸びやかなボーカルが、実に心地よい。
小倉博和さんが弾く間奏のギターソロがまた良いんだな。

で、このMVに出てる清水葉月さんて女優さん、超好みだ。
まさに「太陽の君」じゃないか。
こんな娘にそばにいて欲しいもんである。
(花ちゃんは、そばにいてくれなくてもいいから、ときどき飲みに行きたい 笑)

でもって、なんと5曲目「カメラを止めろ!」のMVが新たに作られていて、葉月さんがまたもや出演しているじゃないか。
しかもYouTubeでフルバージョン公開の出血大サービス(死語だろ 笑)である。





この曲の、「おしゃれ女子」を横から羨ましそうに見てる感じ、実に花ちゃんらしい(笑)

どうせなら、このMVも初回限定盤のDVDに収録してくれればよかったのに。
まぁ、あのDVDは、40分以上ある「どすメンタリー」が花ちゃん節全開で超面白いから、それ以上を望むのも贅沢か(笑)


全6曲、全部良いんだが、最後に収録された「嫁に行きます」は名曲だと思う。
メジャー・デビューのことを嫁入りに例えて歌っているのでもあるんだろうけど、純粋に「嫁ぐ日の歌」として聴いても、胸にグッと迫ってくるものがある。
「あな~たが~」「あな~たと~」のところの歌いまわし、好きだなぁ。


花ちゃん、今日の深夜、フジテレビの「Love Music」に出演するとのこと。
要チェックなのである。



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タグ:関取花
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この街のどこか [森恵]

先日、森恵さんが「この街のどこか」の、とびきり素敵な弾き語りをYouTubeにアップしていた。





忘れられない人との思い出が、溢れ出してしまったよ・・・


     ♪ 思い出は今でも胸の奥で煌く
     ♪ 離れていても何時も君を想ってる


二人で過ごした時間は遥か遠くなっても、思い出はいつでもそばにある。
僕はまだこの街にいて、何時も貴女のことを想っています。

新しい場所で、貴女が幸せでありますように。





タグ:森恵
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Mary Coughlanて知ってる? [ジャケ買い倶楽部]

メアリー・コフラン(Mary Coughlan)―「コクラン」という表記を見かけるが、YouTubeで観られる動画で本人が「コフラン」と発音していたので、「コフラン」としておく―というアイルランドのシンガーのことは、まったく知らなかった。

先日紹介したIrina Milanといっしょに、1987年にリリースされた彼女のセカンド・アルバム”Under the Influence”もジャケ買いしたのだが、そこで初めて知ったのであった。

ジャケ買いにもいろいろあって、ジャケットのアートワークそのものが部屋に飾っておきたいくらい気に入ってしまうということもないわけではないが、むしろ、アートワークそのものはそれほど好みじゃなくても、その雰囲気から収録されている音楽の内容を推測して、なんとなく気に入りそうだから買ってみる、というパターンのほうが圧倒的に多い。

メアリー・コフランのこのレコードも、そっちのパターンのジャケ買いだった。


20190505-01.jpg
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ボクが買ったのはドイツ・プレスのEU盤(WEA MRLP 6, WX 116, 242 179-1)だったが、Discogsで調べると、どうやら純正アイルランド盤(EU盤のMRLP 6というのはアイルランド向けのレコード番号なので、どっちが先かわからないが、アイルランド本国でも、EU盤と純正アイルランド盤がともに流通していたのだろう。)というのもあるらしい。
しかも、ジャケ違いで、盤もブラウンの半透明盤だというから、なんだがすごく欲しくなる(笑)

ドイツ・プレスEU盤のレーベルはこんな感じだが、純正アイルランド盤のほうはDiscogsにも画像がないのでどんなものかわからない。


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(あえてFifteen Only収録のSide 2 笑)


EU盤には、参加ミュージシャンのモノクロ写真と歌詞が表裏に印刷されたインナースリーブが付属するが、アイルランド盤のほうはDiscogsの記載によれば歌詞インサートらしい。

いずれ、純正アイルランド盤が入手できたら、画像付きで紹介しよう(笑)

手持ちのEU盤のRunoutは次の通り。

R/S Alsdorf 242179-1 A3
R/S Alsdorf 242179-1 B3

R/S Alsdorfというのは、Record Service Alsdorfというドイツにあったレコード製造工場だ。
このほかJKという手書きのイニシャルがあり、これはエンジニアのサインだろう。
(Discogsでは、Record Service AlsdorfにJKというイニシャルのマスタリング・エンジニアがいたことまでしか確認できなかったが、JKというのは、ミュンヘンでJK's Mastermix StudiosをオープンさせたJürgen Koppersだろうか?)

A3/B3というのは、もっと若いMatrixがありそうだが、ドイツ・プレスEU盤はもうこれでいいや(笑)
十分に良い音だしね。
それより純正アイルランド盤が欲しい。


さて、内容のほうだが、聴けば聴くほど気に入ってしまった。

冒頭、イリアン・パイプス(バグパイプの一種)のドローンがフェードインしてきて、エコーのかかったドラムが響いたときには、同時期のU2やSimple Mindsみたいな音が飛び出してくるのかと思いきや、テナーが登場して、がらりと景色は変わる。

A1の”The Laziest Girl”は、ジャケットのアートワーク同様のアンニュイな雰囲気が漂うジャズだ。
知らない曲だったので調べてみたら、コール・ポーター(Cole Porter)作で、映画『舞台恐怖症』の中でマレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)が歌っているのをYouTubeで聴くことができたのだが、圧倒的にメアリー・バージョンが良い(笑)

同じようにアンニュイな雰囲気が漂うジャズには、ビリー・ホリディ(Billie Holiday)の”Good Morning Headache”(A7)やペギー・リー(Peggy Lee)の”Don’t Smoke in Bed”(B3)のカバーや、12インチでもリリースされたB5の”Blue Surrender”があるが、では、これはジャズ・アルバムなのかというとそうでもない。

A4の”Parade of Clowns”は、ビートルズ(The Beatles)の” Being for the Benefit of Mr. Kite! “を髣髴とさせるような楽曲だし、A6の”Ride On”は(友人曰く「荻野目洋子が歌ってそうな」)いかにも80年代という感じのポップスだ。

そうかと思えば、アコーディオンが入ってくるA5の”My Land Is Too Green”やB4の”A.W.O.L.”なんかは古いフレンチ・ポップみたいな感触がある。

そして、なんといってもB1の”Fifteen Only”である。
ストリングスをバックに歌われるアイリッシュ・トラッド風味の2分ほどの曲だが、これがもう実に沁みる。
ボクは、この曲がとにかく好きなんである。

で、あれこれと調べていたら、昨年リリースされた彼女のライブ・アルバム"Live & Kicking"が、この曲の無伴奏独唱バージョンで始まることを知った。
これはもう買わないわけにはいかないよね。

HMVにはなかったが、Amazonには最後の1枚が在庫ありだったので、無事入手できた。


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このCDはまだ聴きこんでいないが、編成的に、ジャズ寄りのポップスというか、ポップス寄りのジャズというか、これはこれでボクの好みに合っている。

そうそう、”Fifteen Only”の無伴奏独唱は、YouTubeで聴けるので貼り付けておこう。





ねっ
沁みるでしょ?



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タグ:Mary Coughlan
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