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George Russell and His Orchestra - New York, N.Y.のUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

ジョージ・ラッセル(George Russell)の"New York, N.Y."を先日TLで見かけたので、久しぶりに引っ張り出して聴いている。


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20年くらい前に、ebayで、"Max Roach"で検索してひっかかったオリジナル盤に片っ端から入札していた頃(ブルーノートのオリジナルとか落札できなかったものも多かったけど)に、内容もよく知らずに手に入れたものなのだが、豪華なメンツ(ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)、エヴァンス(Bill Evans)、コルトレーン(John Coltrane)、ファーマー(Art Farmer)、ゴルソン(Benny Golson)、ウッズ(Phil Woods))が次々とソロをとるので聴きどころ満載なうえに、最後にはローチのソロも存分に聴けたりして、個人的にはけっこうアタリだった。

ジョージ・ラッセルの唱えた「リディアン・クロマティック・コンセプト(Lydian Chromatic Concept)」という音楽理論についてはよくわからないが、それを用いて音楽を作る演奏家でもなければ、それを用いて音楽を分析する評論家でもないので、楽しめればそれでいいんである。

とはいえ、豪華なメンツが勢揃いしているにもかかわらず、メインストリームのジャズとはちょっと違っていて、よくわからない部分もある。
大友良英さんがよく言っている「現代のマルチリンガルな音楽のあり方」の源流の一つということだろうか。
って、内容については、ボクなんぞが立ち入るべき領域でもないか(笑)

ジョン・ヘンドリックス(Jon Hendricks)のナレーションに導かれて、一瞬で1950年代のニューヨークの夜に連れていってもらえる。
そういうレコードである。

うちにあるのはステレオのUSオリジナル(Decca DL 79216)だ。

しかも、グローヴァーズヴィル(Gloversville)プレスである。


20230128-02.jpg


Side 2のレーベル上で、Matrixの後にターゲット・マークが確認できる。
タイトルがタイトルなだけに、やっぱり、このレコードは、グローヴァーズヴィル・プレスじゃないとねー(笑)

もうひとつ、このレコードには顕著な特徴がある。
表ジャケットの文字部分がエンボス加工されているのである。

下部のアーティスト名部分も・・・


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右上部のタイトル部分も・・・


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左上部のDECCAロゴ部分まで・・・


20230128-05.jpg


エンボス加工されている。

このレコードがリリースされたのは1959年だから、うちにあるレコードでは、ジャケットにエンボス加工が施されたもっとも古いレコードである。

ジャケットのエンボス加工って、こんな昔からあったんだねえ・・・

ふと気になったのだが、エンボス加工ジャケットのレコードで最古のものって、何なんだろうね?


おっと、そろそろ全豪オープンの女子シングルス決勝が始まる。
ルバキナ選手の応援をしなくっちゃ。

コメント(2) 
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コメント 2

large swirl

>エンボス加工ジャケットのレコードで最古のものって、何なんだろうね?

エンボス加工をはじめ、テクスチャードやラミネートコーティング等の、レコードコレクターの所有欲を刺激する加工レコードジャケの歴史について以前から興味をもっており、そういう話題を特集した書物などを探しているのですが・・・(レココレで特集をやって欲しい)
今特に疑問に思っているのは〈UK盤にみられる、ラミネートコーティングジャケの不規則性〉です。
by large swirl (2023-01-28 22:28) 

想也

large swirlさん

UK盤ジャケットの、エンボス、テクスチャー、ラミネートの情報なんかは、Discogsを見ると、すでに、それぞれの盤である程度整理されていると思うので、そこらへんの情報まで盛り込んだ、UKロックのアナログ・コレクターズ・ガイドみたいな本があるといいですね~

by 想也 (2023-01-29 00:04) 

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