YES, Close to the EdgeのUKオリジナルの変遷

昨日の記事で、イエス(YES)『危機』(Close to the Edge)のUKオリジナルの変遷を非常に簡単にまとめたのだが、Discogsあたりにはある程度詳しく書いてあるかと思いきや、どうもはっきりしない。

ボクの知識は20年くらい前に仲間内で確認したことが元になっているのだが、思い込みの間違いもあるかもしれないし、記憶自体があやふやなところもある。

ってことで、手許にUK盤が4枚ほどあるので、とりあえず、自分の知識をまとめておくことにしたい。





1stプレス

マトはA1/B1が初回だが、それだけをファースト・プレスとするか、A3やB2・B3が混じったものでも初回ジャケットに入っていればファースト・プレスとするかは、意見が分かれるところかもしれない。

昨日の記事にも書いたことだが、ファースト・プレスのジャケットは、見開きジャケットの表側も内側も両面ともテクスチャーである。

テクスチャーは次の画像のようなもので、US盤とは違っている。





内側にも同じテクスチャーが施されている。





レーベルは、次のようなものだが、注目すべきところは、中央左側のSTEREO表記の下に"Made in UK"という表記がないことと、下リムの末尾にWロゴがないことである。





インナースリーブは、次のようなものだが、これについては、ファースト・プレスはこのインナースリーブしかなかったという確証があるわけではない。
手許にある４枚のうち、レイトの二枚（最もレイトのものは印刷会社が違うので除く）との違いは、折り返しがないことである。





つまり、折り返しは内側に貼られているので、フリップバックの形になっていない。


2ndプレス

マトは、A1/B2、A1/B3、A3/B1、A3/B2、A3/B3のどれもありそうだ。
うちにあるのは、A3/B2である。

ジャケットは、見開きジャケットの表側はテクスチャーのままだが、内側のテクスチャーがなくなって、マット仕上げになっている。





レーベルは、1stプレスと同じである。
インナースリーブは、次のように、フリップバックの形になっている。





3rdプレス


ジャケットは、表側からもテクスチャーが消える。
表側にテクスチャーのないジャケットは、うちに二枚あるが、一方は光沢仕上げ、もう一方はマット仕上げだ。





わかりにくいかもしれないので、少し拡大してみよう。





マット仕上げのほうは、中に5thプレスにあたるワーナーロゴ付きレーベルの盤が入っていたので、光沢仕上げ→マット仕上げと変遷した可能性もあるが、よくわからない。
テクスチャー加工されたジャケットもベースはマット仕上げだし、内側はずっとマット仕上げなので、光沢仕上げは間違えて作ってしまった特殊なものの可能性もある。

レーベルは、まだ1stプレスと同じだ。
マトは、うちにあるのはA3/B2である。

インナースリーブは、2ndプレスと同じだった。


4thプレス


もっていないのだが、中央左側のSTEREO表記の下に"Made in UK"という表記が入り、かつ、まだ下リムの末尾にWロゴがないレーベルの盤が存在する。
これは次に紹介する盤よりも明らかに前なので4thプレスとしておきたい。


5thプレス


ジャケットは、さきほど書いた通り、見開きの表側にも内側にもテクスチャー加工がない。
うちのは表側がマット仕上げだが、光沢仕上げの5thプレスも存在するかもしれない。

レーベルは、中央左側のSTEREO表記の下に"Made in UK"が入っただけでなく、下リムの末尾にWロゴもある。





マトは、うちにあるのはA3/B3だ。

インナースリーブは、写真を撮り忘れたが、"Printed in England by Gothic Print Finishers"というクレジットがあり、印刷会社が違うようだ。
フリップバックではないが、折り返し自体が逆で、前貼りになっていて、1stプレスのインナースリーブとは違う。


以上、一応、5thプレスまでは区別できそうである。

思い込みとかで間違っているところがあったら、ぜひ御指摘くださいませm(_ _)m

タグ：YES