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聞くも涙語るも涙の物語~YES, Close to the EdgeのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

今夜はイエス(YES)の『危機』50周年記念ジャパンツアー追加公演(Bunkamuraオーチャードホール)が行われていて、TLには、現場からの報告がいくつかあがっていた。

ボクも身軽にライブに出かけられるようになりたいものだが、こればかりは仕方がない。

"Close to the Edge"のUKオリジナル(Atlantic K 50012)を聴いて我慢するのである。


20220912-1.jpg


しかし、今日は、簡単に気持ちを落ち着かせることができなかった・・・


"Close to the Edge"のUKオリジナルは、見開きのジャケットの表側も内側もすべてテクスチャー加工されているのが初盤である。
セカンド・プレスで、見開き内側がテクスチャーではなく、通常のマット仕上げになる。
その後、表側のテクスチャーもなくなるが、これにはマット仕上げのものと光沢仕上げのものがある。

マトはA1/B1が初回で、セカンド・プレスになるとA3/B2とかA3/B3とかになるが、A1/B2とかA3/B1とか片面にマト1が混じることもある。

つまり、UKオリジナルの初盤を手に入れたければ、見開きジャケットの表側も内側もすべてテクスチャー加工されたジャケットに入ったマトA1/B1の盤を探せばいいということだ。
これは、仲間内で、20年くらい前に確認したことだ。

さらに言えば、UK CBSはメッキ処理が下手くそで、マトが薄く流れたようになっていると、音質的にはちょっと落ちる。
できれば、はっきりくっきりとマトが残っているのを探したい。

で、その20年くらい前に、ボクも、初盤を手に入れた。
マトも、はっきりくっきりと残っている。


20220912-2.jpg


「めでたしめでたし」と言いたいところだが、実は全然めでたくない。
このレコード、A面に豪快な傷があるのだ。

何故そんなレコードを買ったのかと言えば、もう一枚初盤が手に入るアテがあったので、傷ありで安かったこともあり、とりあえず落札したってだけなんである。

しかし、アテがはずれて、初盤がもう一枚手に入ることはなかった。

20年以上前のことなので、記憶が曖昧なのだが、だいたいこんな話だ。

知人が、UKのセラーが大量にマト1を持っているというのでまとめて5枚ほど(いやもっとだったかもしれない)買ったから、届いたら分けてくれるという。
ところが、届いてみると、マト1の初盤は3枚ほどで、他はセカンド・プレス以降のものだった。
分けて欲しいと手をあげたのが遅かったということもあったのだが、傷はあってもすでにマト1を持っているということもあって、ボクの優先順位は最下位となり、結局分けてもらうことはできなかったのであった。


手許にあるマト1初盤の豪快な傷は、ブチブチと周回ノイズをたてるだけでなく、ときどき音飛びまで起こした。
それを、10倍ルーペと待ち針による針治療で、音飛びをなおし、ブチブチをプチプチ程度に低減させた。
マザー/スタンパーがA3と若かったせいか、音自体はすこぶる良かったので、なんとか聴けるようにしようとがんばったのである。


ところが、今日聴いたら、数か所で音飛びする。
カートリッジのせいなのか、それとも、なおしたところの溝が再び崩れた(埋まった)のか・・・

カートリッジをかえて試してみようかとも思ったが、ルーペでのぞいてみると、なんとなく原因箇所が特定できそうだったので、針治療を試みることにした。

で、なんとか、音飛びは治癒した。
プチプチ周回ノイズは、残ってるんだけどね。
でも、音圧のせいか、けっこう聴けちゃうのよね。

そのうち綺麗なマト1初盤を買おうとは思っていたのだが、もう、こうなったら、豪快な傷があるこいつと一生添い遂げてしまおうかなぁ(涙)。

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