SSブログ

HBD ミック~Mick Jagger, She's the Bossその2 [Bob Ludwig(RL)の仕事]

7月26日はミック(Mick Jagger)の誕生日ということで、お祝いに、このレコードを聴いていた。


20220726-1.jpg


彼のファースト・ソロ・アルバム"She's the Boss"である。


このレコードについては、以前記事にしたことがある。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-07-27

この記事を書いたときで4枚持っていたが、現在では2枚増えて、合計6枚になっている。


20220726-2.jpg


増えたのは、US盤が1枚とUK盤が1枚だが、今日聴いていたのは、そのうちの一枚で、UK盤(CBS 86310)のほうだ。

何故かと言えば、ハウィー・ウェインバーグ(Howie Weinberg)がカッティングしているからである。


20220726-3.jpg


英マトはA1/B1だが、米マトはINTL-10/INTL-8で、実は英マトA3/B1のほうが、米マトINTL-8/INTL-8だというねじれ現象が起きている。
B面はB1だけではなくB2というマトもあり、これの米マトはINTL-9のようだ。

A1/B1は、MASTERDISK刻印については両面にあるが、HWのサインはA面のMASTERDISK刻印の下にしかない。
B2には、HWサインがあるようなので、A1/B2が両面HWサイン入りということになる。

ということで、このレコード、MASTERDISKでカッティングされているが、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)がカッティングしたRL盤と、ハウィー・ウェインバーグがカッティングしたHW盤と、サインのない無印盤が存在するということになる。
(片面RLや片面HWもやまほどある。実際、うちのUK盤は片面HWだし、3枚あるUS盤のうち2枚は片面RL盤だ。)

さて、では、3人のエンジニアが関与していたのだろうか。
もちろん、その可能性もあるが、そうではない可能性もあるのではないかと思っている。

ちなみに、音質的には、RL盤がもっともキレキレである。
HW盤も遜色ないキレを感じさせる。
無印盤はほんのちょっとだけ落ちる。
そうすると、やっぱり、3人のエンジニアが関与したんじゃないかと考えたくなる。

ただ、どうも、HW盤と無印盤の筆跡が同じな気がするのである。

RL盤は、うちにある4面分すべて、マスターテープ番号冒頭の399がこの筆跡なので、これがラディックの筆跡で間違いないと思う。


20220726-6.jpg


「の」を縦にしたような9は特徴的だ。


それに対して、HW盤の399は、あまり特徴がないが、こんな筆跡である。


20220726-4.jpg


無印盤の399の筆跡はこうなっている。


20220726-5.jpg


ボクには、同じ人間の筆跡に見えるのだがどうだろう?
まぁ、あまり特徴がないので、確信はもてないのだが・・・

しかし、さっきも書いたように、HW盤よりも無印盤のほうが、ほんのちょっとだけ落ちる。
これはどういうことか。

もしかして、ウェインバーグの場合は、最高のカッティングができたときにだけHWのサインを入れて、普通の出来のときはサインを入れなかったとか?

品質管理的にはマスタリング・スタジオの刻印(このレコードの場合MASTERDISK)だけで十分なはずだから、そこにエンジニアがサインを入れるのは、「オレはこんなに良い仕事をするんだぜ。」というアピールの意味があるんじゃないだろうか。
そうだとすると、最高の仕事ができたときにだけサインを入れるってことも十分にありうることなんじゃないかという気がするのである。

そんなことを妄想するミックの誕生日なのであった(笑)

コメント(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント