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アレックスは呪われたのか?~Eagles, One of These NightsのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<たまぞうさんに、Alex Sadkinについて教えてもらったので、ちょっと追記しました。>(2022年3月9日23:00)

昨日3月8日は、イーグルス(Eagles)のオリジナル・メンバー、ランディ・マイズナー(Randy Meisner)の誕生日だった。

どのレコードを聴こうかと棚の前に立ったら、棚の上にレコード・コレクターズの先月号(2022年2月号)が無造作に置かれているのを見つけた。
特集は、「この曲のベースを聴け!」である。
これは、レココレが推奨する曲を聴けって神の啓示に違いない(笑)

パラパラとページをめくると、ランディ・マイズナーについては、萩原健太さんが、"One of These Nights"を選んでいた。
この曲がおさめられた同名のアルバムには、ランディがリード・ボーカルをとる"Take It to the Limit"も収録されている。
この曲、大好きなんである。

ってことで、昨日は、"One of These Nights"のUSオリジナル(Asylum 7E 1039)を聴いていた。


20220309-1.jpg


そういえば、このUSオリジナル、マトがやたら進んでいる。
うちのはコロンビアのサンタマリア工場(CSM)プレスだが、マトはA-13-RE/B-12-REと二桁だ。
もっと若いのがあるんだろうなーと思いつつDiscogsで確認すると、なんとサンタマリア工場プレスのWLPも同じマトである。
他の工場でプレスされた盤のマトを確認しても、多少若いのがあるものの、どこも似たようなもんで、かなり進んでいる(一番若くて両面マト7RE)。

どうやらカッティングにかなり手こずったようだ。

どこで誰がカッティングしたのかについては、ジャケットやインナースリーブにクレジットはないものの、送り溝にこんな刻印があった。


20220309-2.jpg


"ABS"と刻印されているようだ。
Discogsで調べてみると、どうやら、フロリダにあるCriteria Recording StudiosのエンジニアAlex Sadkinのサインらしい。
知らないエンジニアだなぁ。
1949年生まれというから、1975年の"One of These Nights"をカッティングしたときは、まだ26歳?
初めての大きな仕事だったりして。

それにしても、Alexくん、何度カッティングしてもなかなかOKが出なくて、「呪われてるんじゃないか?」と思ったかもしれないな(笑)
でも、苦労した甲斐あって、なかなか良い出来に仕上がってると思うよ。

<追記>
TLでたまぞうさんに教えてもらったんですが、Alex Sadkinは、その後、レコーディング&ミキシング・エンジニアとして、さらにプロデューサーとして活躍した人のようです。
今後は、マスタリング・エンジニア以外のクレジットもちゃんとチェックすることにしなくっちゃ。


NO WAR PLEASE
タグ:Eagles
コメント(2) 

コメント 2

Yuzu

昨日がリリース記念日だったSimply RedのMen and Womenを今聴いてましたが、プロデューサーがこの方でしたね。
フォリナーのAgent Provocateurとかロビーネヴィルのデビュー作とかアーケディアとか、この頃洋楽聴きまくってた自分には懐かしい名前です。
共同プロデューサーという形でクレジットされてる事が多い人みたいですね。

呪われた夜は手持ちのプロモ白、プレス情報全然気にしてなかったんで確認したらCTHプレスの両面10REでした。
確かに異常に進んでますねw
白ラベルでやたら進んだマトに出会うと、ビッグセールが見込めたから沢山ラッカー切って初回に大量生産したんだろうなとは分かるんですが、購入する時に少し躊躇してしまいますよねw
by Yuzu (2022-03-10 18:41) 

想也

Yuzuさん

なるほど~
そのあたりのプロデューサーって気にしたことありませんでしたσ^_^;

『呪われた夜』のWLPは羨ましいです。
Discogsを見る限り、マト7から採用みたいなので、マト10なら実質マト4で、工場別にラッカーを切るコロンビア方式では、特に進んでることにはなりませんが、そんなこと、調べなきゃわかんないので、数字だけ見て躊躇しますよね(笑)

by 想也 (2022-03-10 20:48) 

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