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Come Together/Somethingの日本初回盤 [The Beatles]

昨日、藤原さくらちゃんの記事のために引っ張り出したCome Together/Somethingの日本初回盤(Apple AR 2400)だが、ちょっとおもしろいので紹介することにしよう。
たぶん、ビートルズ・コレクターの間ではよく知られたことなんだろうけど、ボクは初めて気づいたのだ。


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Come Together/Somethingの両A面シングルは、1969年10月6日にまずアメリカでリリースされ、本国イギリスでは10月31日に、日本では11月21日にリリースされた。
当時のシングル盤の定価は400円で、その後1972年には500円になったようなので、400円盤ならまぁファースト・プレスでいいんじゃないかと思う。
うちのは400円盤なので、ファースト・プレスの関門はクリアだ。

しかも、PMを確認すると、9TXである。


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東洋化成委託プレスではあるものの、1969年10月プレスなわけで、発売日前月プレスである。
正真正銘の初回盤だ。

マトだって、まずCome Togetherサイドを見ると、1S 19である。


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ご丁寧に1Sが2回も刻印されている。
いや、「ご丁寧に」じゃない。
2回も刻印されているのは、どう考えてもおかしい。

Somethingサイドのほうも、マト自体は1S 18なのだが、その前に2Sがついている。


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こりゃ、間違いというわけではなく、何か意味があるはずだ。
では、いったいどういう意味があるんだろう?

あちこち眺めながら考えていたら、レーベル上のマスターテープ・ナンバーが目に入った。


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Come TogetherサイドはYEX-749-1S、SomethingサイドはYEX-749-2Sがマスターテープ・ナンバーになっている。
つまり、ラッカー・ナンバー1Sの前の1S(Come Togetherサイド)とか2S(Somethingサイド)は、マスターテープ・ナンバーの末尾だったのだ。
紛らわしいっちゅうの。

でも、なんで、こんな紛らわしいことしたんだろう?

そこでハタと気づいた。
YEX-749って、Abbey Roadのマスターテープ・ナンバーじゃん。
ってことは、YEX-749-1SはAbbey Roadの1曲目、YEX-749-1Sは2曲目ってことで、つまりは、Come Together/Somethingの両A面シングルは、シングル用のマスタテープではなく、アルバムAbbey Roadのマスターテープを使ってカッティングされたわけだ。

UK盤は、マスターテープ・ナンバーが7YCE 21369/7YCE 21370となっていて、ちゃんとシングル用のマスターテープでカッティングされている。
そのシングル用マスターテープ、日本には送ってもらえなかったのね。


NO WAR PLEASE
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