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Stan Getz, FocusのUSオリジナル [JAZZ]

2月2日はスタン・ゲッツ(Stan Getz)の誕生日である。

「2月1日の渡辺貞夫さんの誕生日は無視かいっ!」って声が聴こえてきそうだが、いや、昨日、ちゃんと、ナベサダさんの誕生日にちなんで『アイム・オールド・ファッション(I'm Old Fashioned』(EAST WIND EW-8037)を聴いたんである。
で、記事を書こうと思っていたら、なんとなく見たTLで、ジャズオーディオ普及委員さんがデジタル・ミックス盤(1980年頃にリリースされたものらしい)てやつをあげているのを発見してしまった。
そんなの知らないー
でも、デジタル・ミックスっていうくらいだからリミックスされてるんだろうし、知ってしまった以上は無視して記事を書くわけにもいかない。
かくして、『アイム・オールド・ファッション(I'm Old Fashioned』については宿題にまわされたのであった。
まぁ、昨日はほかに書きたい記事もあったしね。

で、ゲッツの誕生日である。

1月29日(土)放送のジャズ・トゥナイト@NHK FMはゲッツの特集だったのだが、本日2月2日はゲッツの誕生日ということで、夕方から再放送までしていた。
聴き逃し配信でもまだ聴けるのに再放送って無意味じゃんと思ったのだが、世の中、インターネット配信なんてものにはまったく疎い人たちも案外多いのかもしれない。

それはともかく、このしつこいくらいに放送されたゲッツ特集で、大友良英さんが熱く語りながら絶賛していたレコードがある。
1961年リリースの"Focus"(Verve V-8412(M) V6-8412(S))だ。

「現代のマルチリンガルな音楽のあり方の嚆矢」みたいなことを言っていたかと思うが、「マルチリンガルな音楽のあり方」というのがどういうことなのかボクにはよくわかっていないので、その切り口で聴きなおすというのはハードルが高い。
でも、うちにもUSオリジナルのステレオ盤があるので、とりあえず聴いてみることにした。


20220202-1.jpg


20年くらい前に買ったとき数回聴いて、よくわからないなーと棚の奥にしまいこんでしまったレコードなのだが、これがなんだか妙に新鮮に聴こえる。
正直に言えば、相変わらずよくわからないのだが、ジャズ・トゥナイトでもオンエアされた"I'm Late, I'm Late"はなんだか凄い演奏だとは思うし、"Night Rider"なんか素晴らしくかっこいい。

それに、このレコード、素晴らしく音が良いんである。
とくに立体的な空間表現が秀逸だ。
うちの盤のこの素晴らしい音質は、きっとファースト・プレスに違いない。

Verveは1960年12月にはMGM Recordsの傘下に入っているので、ファースト・プレスのレーベルはこれでいいはずだ。


20220202-2.jpg


送り溝には、MGM Record Manufacturing Divisionでのプレスであることを示す刻印が確認できる。
まず、両面にBlock-shaped "S"と呼ばれるこの刻印がある。


20220202-3.jpg


Side 2には、"Sailor's Cap"と呼ばれるこの刻印もある。


20220202-4.jpg


マトは次のようなもので、末尾はない。

V-6-8412-A 61-VGS-552
V-6-8412-B 61-VGS-553

Discogsを見ると、Side 1のマトの末尾にRE-1がついているものがあるようだ。
そうすると、RE-1がついてないのがファースト・プレスでいいのかな?

ってことで、うちの盤もファースト・プレスだと認定してしまうのである。

タグ:Stan Getz
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