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逡巡のDEAD END [国内盤研究]

mat-mat-matさんから、サカナクションの山口一郎さんがキュレーターをつとめるNHK FMの番組Night Fishing Radioで、ゴダイゴ(Godiego)『DEAD END』の特集があったと教えてもらった。
1月23日に放送されたもので、1月30日までは聴き逃し配信で聴ける。
ってことで、山口さんのガイドを参考に、『DEAD END』を聴きこんでみることにした。

『DEAD END』(日本コロムビア YX-7192-AX)については、以前記事にしたことがある(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2021-05-14)が、あのときうちにあったのは、入れ替え疑惑もぬぐい切れないかなりレイトの盤だった。
しかし、最近、ファースト・プレスを手に入れた。
だから、聴き込むのはもちろんファースト・プレスである。

あれ?
そういえば、最近手に入れたファースト・プレス、聴いたことあったっけ?
聴いた記憶がないぞ・・・
いろいろまとめて買った中の一枚だったし、他は聴いたことのないレコードばっかりだったし、『DEAD END』については、時間があるときに、ゆっくりレイト・プレスと聴き比べでもしようと思って、そのまま放置してたんだったσ^_^;

そんなわけで、まずは聴き比べである。


20220128-1.jpg


向かって右がファースト・プレスで、左がレイト・プレスである。
帯の『デッド・エンド』の文字が、ファースト・プレスは深紅なのに対して、レイト・プレスでは朱色という違いもあるが、決定的なのはこれだ。


20220128-2.jpg


レコード発明100周年マークである。
1977年がレコード発明100周年にあたるということで、1977年リリースのレコードの帯なんかにはこのマークが印刷されていた。
『DEAD END』は1977年11月25日リリースだから、ファースト・プレスの帯にはこのマークが印刷されているのだ(このあたりのことは、Cal De Rさんの記事 https://ameblo.jp/caldermusic/entry-12391624549.html をどうぞ)。
ほかにも、歌詞と解説が印刷されたインサートが、ファースト・プレスでは1枚紙なのに対して、レイト・プレスになると歌詞の和訳のついた見開きになるという違いもある。

うちのファースト・プレスのマトやスタンパーは次の通りだ。

AX-358-259-1 A2
AX-358-260-1 A1

両面マト1なうえに、マザー/スタンパーも見本盤レベルの若さである。

レーベル内PMも苦労して見つけ出すと、J-Xであることが確認できた。
J-Xは1977年10月を示すから、間違いなく発売日前月プレスである。
文句の付け所がない完璧なファースト・プレスじゃないか。

ちなみに、レイト・プレスのほうは両面マト2なのだが、上記のCal De Rさんの記事でもマト1/2のファースト・プレスの存在が確認できるので、どうやらマト1とマト2は最初から存在していた可能性が高そうだ。
ということは、マト2だというだけではレイト・プレスの証にはならない。
まぁ、うちのマト2は、PMがL-4で1979年4月プレスだから、レイト・プレスに間違いないのだが、もう一つ違いを発見してしまった。
ファースト・プレスは、レーベルにミス・クレジットがあるのだ。

レイト・プレスのレーベルは、このように正しい。


20220128-3.jpg


ファースト・プレスのレーベルは、このようにミスっている。


20220128-4.jpg


このようにってどこかって?
4曲目が"DE ADEND"になってるでしょ。
レイト・プレスのほうは、ちゃんと"DEAD END"に修正されている。
この修正がいつの時点で行われたのかは知らない。

さて、一番の問題は音である。
マト1とマト2が最初から存在していたとすると、その理由は次のどちらかだろう。

1 大ヒットが予想されたので、ラッカーを二枚用意した。
2 マト1に不満なところがあったので、マスタリングのレシピを変更したマト2を用意したが、最終的には、どちらも採用になった。

1の可能性は低そうな気がする。
なにしろ帯には「すべてのコマーシャリズムと精神的訣別をし」と謳っているのである。
そうすると、残る可能性は2ということになる。

実際、うちのシステムで鳴らすと、マト1とマト2はマスタリングのレシピが違っているとしか思えない。
マト2は音量をあげると、低域がぐーんと沈んでうなる。
それに比べて、マト1の低域は少々軽い。
しかし、音の広がりという意味では、マト1が良い。
実に気持ちよく広がる。

どちらが良いか・・・
正直なところ、ボクには判断できない。
少なくとも、マト2には、単純にレイトとして切り捨てられないものがある。
マト2の音量をあげて聴く『サムの息子』や『アンダー・アンダー・グラウンド』なんか、沈んでうなるぶっとい低域が大好物のボクには格別なのだ。

逡巡の『DEAD END』なのである。

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