隠された影~Station to StationのUKオリジナル [David Bowie]
印刷技術に詳しい路傍の石さんから、「隠された影」の正体について教えてもらったので追記しました。(2022年1月11日22:30)
1月10日は、ボウイ(David Bowie)の命日である。
TLは、ボウイのレコード・ジャケットで溢れていた。
ボクはといえば、"Station to Station"のUKオリジナル(RCA Victor APL1-1327)を聴いていた。
実は、一昨日の記事は、前振りだったのである(笑)
このレコード、UK盤らしい中低域の分厚い音が心地よい。
とりわけ重くうなる低域によって作り出される重厚な音空間が、この作品の世界観にとてもよく合っていると思う。
この音があまりにも気に入っているので、US盤にはまったく手を出していない。
マトは1E/1Eも存在するが、2Eまでは初回カッティングじゃないかと思う。
つまり、1E/2E、2E/1E、2E/2Eも初盤マトだと思うのである。
逆に1E/1Eだからといって、初盤とも限らない。
最初からラッカーが2枚切られていれば、それだけ追加カッティングが必要になる時期は遅くなるし、それまでずっと上記4種類のマトでプレスされることになるからである。
初盤の2E/2Eが存在するし、レイトの1E/1Eが存在するのである。
ってことで、うちの盤のマトは1E/2Eなのだが、もうこれでいいと思っている。
それには、理由が二つある。
一つはレーベルである。
このレコードの初盤レーベルは、Side表記の隣にSTEREOがないものだと言われている。
このSide表記の隣のSTEREO、最初はなかったものが後についたというのならわかりやすいが、最初はあったが、途中でなくなり、また復活するという経緯だからややこしい。
ボウイのアルバムの初盤で言えば、たぶん"Young Americans"まではSTEREO表記があり、この"Station to Station"と"Low"がSTEREO表記なしで、"Heroes"からSTEREO表記ありに戻るんじゃないかと思う。
(手持ちの初盤らしきもののレーベルとDiscogsに登録された情報から推測したものだが、間違ってたらごめんなさい。)
そうだとすると、たとえばマト1E/1Eだとしても、STEREO表記ありのレーベルなら、"Heroes"がリリースされた頃のプレスだということになる。
うちのは、マト1E/2Eだが、無残にVICTOR表記が削り取られているのが切ないものの、STEREO表記がないレーベルだ。
レーベルの初盤条件は満たしている。
また、プレス時期の特定については、このレコードの場合、もう一つ手がかりがある。
このレコードは、RCAの白い汎用インナースリーブに入れられているのだが、このインナースリーブには製造年月日が印刷されているのである。
うちの盤が入っていたインナースリーブは、1975年12月製造だ。
"Station to Station"がリリースされたのは1976年1月23日だから、初回盤の可能性がかなり高いんじゃないかと思うのだ。
そんなわけで、マト1E/2Eのうちの盤も初盤と言っていいだろーと思っているのである。
それはそうと、このレコードのジャケットについて、一昨日初めて気づいたことが一つある。
普通に見れば、気づかない。
白地に『地球に落ちて来た男』のワンシーンと"STATIONTOSTATIONDAVIDBOWIE"という赤い文字だけの、いたって普通の表ジャケットである。
裏ジャケットは、白地に赤い文字で曲名が書いてあるだけのシンプルなものだが、これまたいたって普通である。
ところが、光のあたり具合で、文字にシャドウが見える。
表ジャケットのほうは、写真だとちょっとわかりにくいかもしれないが、裏ジャケットのほうは、写真でもわかるんじゃないかと思う。
白地に白いシャドウなので、普通に見たらまったく見えない。
隠された影なのである(笑)
みなさん、気づいてました?
この隠された影って、いつまであったのかな?
US盤とか日本盤にもあったんだろうか?
おわかりになる方は、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
<2022年1月11日22:30追記>
この隠された影みたいなものですが、文字にシャドウ装飾をかけているわけではなく、光の反射具合で透かしのように見える仕上がりになるOPニス加工というものが行われているようです。
路傍の石さんから、レコード・コレクターズの表紙で何度か使われていた技法ですよと指摘され、「それだー」と合点がいきました。
デヴィッド・ボウイ様
貴方が46年前に仕込んだ仕掛けに、貴方が亡くなって6年も経ってからようやく気づきましたよ。
R.I.P.
1月10日は、ボウイ(David Bowie)の命日である。
TLは、ボウイのレコード・ジャケットで溢れていた。
ボクはといえば、"Station to Station"のUKオリジナル(RCA Victor APL1-1327)を聴いていた。
実は、一昨日の記事は、前振りだったのである(笑)
このレコード、UK盤らしい中低域の分厚い音が心地よい。
とりわけ重くうなる低域によって作り出される重厚な音空間が、この作品の世界観にとてもよく合っていると思う。
この音があまりにも気に入っているので、US盤にはまったく手を出していない。
マトは1E/1Eも存在するが、2Eまでは初回カッティングじゃないかと思う。
つまり、1E/2E、2E/1E、2E/2Eも初盤マトだと思うのである。
逆に1E/1Eだからといって、初盤とも限らない。
最初からラッカーが2枚切られていれば、それだけ追加カッティングが必要になる時期は遅くなるし、それまでずっと上記4種類のマトでプレスされることになるからである。
初盤の2E/2Eが存在するし、レイトの1E/1Eが存在するのである。
ってことで、うちの盤のマトは1E/2Eなのだが、もうこれでいいと思っている。
それには、理由が二つある。
一つはレーベルである。
このレコードの初盤レーベルは、Side表記の隣にSTEREOがないものだと言われている。
このSide表記の隣のSTEREO、最初はなかったものが後についたというのならわかりやすいが、最初はあったが、途中でなくなり、また復活するという経緯だからややこしい。
ボウイのアルバムの初盤で言えば、たぶん"Young Americans"まではSTEREO表記があり、この"Station to Station"と"Low"がSTEREO表記なしで、"Heroes"からSTEREO表記ありに戻るんじゃないかと思う。
(手持ちの初盤らしきもののレーベルとDiscogsに登録された情報から推測したものだが、間違ってたらごめんなさい。)
そうだとすると、たとえばマト1E/1Eだとしても、STEREO表記ありのレーベルなら、"Heroes"がリリースされた頃のプレスだということになる。
うちのは、マト1E/2Eだが、無残にVICTOR表記が削り取られているのが切ないものの、STEREO表記がないレーベルだ。
レーベルの初盤条件は満たしている。
また、プレス時期の特定については、このレコードの場合、もう一つ手がかりがある。
このレコードは、RCAの白い汎用インナースリーブに入れられているのだが、このインナースリーブには製造年月日が印刷されているのである。
うちの盤が入っていたインナースリーブは、1975年12月製造だ。
"Station to Station"がリリースされたのは1976年1月23日だから、初回盤の可能性がかなり高いんじゃないかと思うのだ。
そんなわけで、マト1E/2Eのうちの盤も初盤と言っていいだろーと思っているのである。
それはそうと、このレコードのジャケットについて、一昨日初めて気づいたことが一つある。
普通に見れば、気づかない。
白地に『地球に落ちて来た男』のワンシーンと"STATIONTOSTATIONDAVIDBOWIE"という赤い文字だけの、いたって普通の表ジャケットである。
裏ジャケットは、白地に赤い文字で曲名が書いてあるだけのシンプルなものだが、これまたいたって普通である。
ところが、光のあたり具合で、文字にシャドウが見える。
表ジャケットのほうは、写真だとちょっとわかりにくいかもしれないが、裏ジャケットのほうは、写真でもわかるんじゃないかと思う。
白地に白いシャドウなので、普通に見たらまったく見えない。
隠された影なのである(笑)
みなさん、気づいてました?
この隠された影って、いつまであったのかな?
US盤とか日本盤にもあったんだろうか?
おわかりになる方は、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
<2022年1月11日22:30追記>
この隠された影みたいなものですが、文字にシャドウ装飾をかけているわけではなく、光の反射具合で透かしのように見える仕上がりになるOPニス加工というものが行われているようです。
路傍の石さんから、レコード・コレクターズの表紙で何度か使われていた技法ですよと指摘され、「それだー」と合点がいきました。
デヴィッド・ボウイ様
貴方が46年前に仕込んだ仕掛けに、貴方が亡くなって6年も経ってからようやく気づきましたよ。
R.I.P.
タグ:David Bowie
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