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Karla Bonoff, Restless Nightsをめぐるあれこれ(1)―日本盤 [アナログ・コレクターの覚書]

2週間ほど前だったか、ジャズオーディオ普及委員さんのツイートをきっかけに、ボクのTLで、カーラ・ボノフ(Karla Bonoff)の"Restless Nights"が話題になった。
話題の中心は、ラストにおさめられた"The Water Is Wide"だったのだが、ホント、この演奏、ボクは大好きなんである。

左右のスピーカーからカーラとジェームス・テイラー(James Taylor)のアコギが響く中、センターに浮かびあがるカーラの素朴なボーカルがなんとも切ない。
やがて寄り添うように奏でられるガース・ハドソン(Garth Hudson)の哀愁を帯びたアコーディオンが、さらに切なさを増幅させる。
いつ聴いても、思わず涙がこぼれそうになる。

このアルバム、"The Water Is Wide"だけでなく、他の収録曲もすべてとても良い。
大好きなアルバムで高校生の頃からの愛聴盤なので、ボクは5枚ほど持っている。


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日本盤が2枚とUS盤が3枚である。

ってことで、今回は、このアルバムの日本盤やUS盤のあれこれについて書いてみようと思う。


ボクが最初に手に入れたのは、この日本盤(CBS SONY 25AP 1699)である。


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帯に「リンダ・ロンスタッド」とあるのだが、この頃ってまだ「ロンシュタット」表記じゃなかったんだっけ?


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でも、付属の解説・歌詞対訳インサートの中では「ロンシュタット」って表記されてるんだよな。
「ロンスタット」って表記には違和感ありまくりなんだが、まぁ、カタカナ表記に目くじら立てる必要もないか(笑)

このレコード、"Trouble Again"(邦題は『涙に染めて』)をラジオで聴いたのがきっかけで手に入れたんだと思うのだが、リリース直後ではなく、しばらく時間が経ってからの購入だったと思う。
それまではまったく知らないミュージシャンだったし、少なくとも予約して買ったものではないことは確かだ。

実際、この日本盤は、初回盤ではない。
初回2万枚にはでっかいポスターが封入されていて、帯にもそれが明記されていたからである。


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もっとも、ボクがそれを知ったのは比較的最近のことだ。

ポスター付き初回盤もレアではないが(2万枚あるわけだしね)、よく見かける帯はポスター付き表記のないものなので、初回の2万枚はあっという間に売れて、セカンド・プレス以降がわんさかプレスされたんだと思う。
ってことで、比較的最近まで、ポスター付き表記のある帯には遭遇しなかったのだ。
おまけに、Discogsにもポスター付き初回盤については登録されていないんである。

このレコード、ジャケットも大好きなので、ポスター付き初回盤を手に入れたときは嬉しかった。


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ところで、初回盤を手に入れてわかったことだが、初回帯とボクが高校生のときに買った盤の帯では、ポスター付き表記以外にも違っているところがある。

レイトの帯を拡大してみよう。


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違いがわかるだろうか?
そう、楽曲名やプロデューサー/ゲスト・ミュージシャンのクレジットなどの文字の色が違っているのだ。

初回帯は白なのに対して、レイト帯では「妖しくゆらめく・・・」というコピーと同じ薄紫になっているのである。
ただ、ポスター付き表記のない帯でも、白文字のものがあるので、ポスター付き表記初回帯→通常帯白文字→通常帯薄紫文字と変遷したのではないかと推測される。
そうだとすると、うちの通常帯はサード・プレスということになる。

ちなみに、マトは、初回盤もサード・プレスもA3/B1で同じである。
まぁ、スタンパーは、初回盤が1A5/1A4なのに対して、サード・プレスの方は1A23/1A22とだいぶ違っているが(笑)

音の方は、日本盤も音量を上げなければそんなに悪くないんじゃないかと思う。
だた、音量をあげると低域が沈み込まないぶん、ボーカルにちょっとかぶる。
これはやっぱりUSオリジナルに期待したくなる。

それに、日本盤のインナースリーブにも明記されているのだが、マスタリングがバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)なんである。


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どうしたってUSオリジナルが聴きたくなるじゃないか。

ってことで、USオリジナルを3枚ほど手に入れたわけだが、その話は、また明日にでも(笑)


タグ:Karla Bonoff
コメント(2) 

コメント 2

koss

想也 さん
私も所有していました。確認したところ全く同じA3/B1で1A5/1A4でした。やっぱりUS盤が欲しいと思っていたところ、本日USオリジナル盤と書かれたレコードを手に取りましたが、シュリンクに"Included
Trouble Again"のステッカーが貼ってあり、経験上初回盤じゃないだろうと戻しました。今 考えたらマトと"Produced by Kenny Edwards"を確認すれば…と後悔しています。

やっぱりUSオリジナル盤の音が聞いてみたいですね。

by koss (2022-01-16 19:07) 

想也

kossさん

そのステッカー付きがいつ頃のかはボクも知らないので何とも言えないのですが、とりあえず"Produced by Kenny Edwards"は確認してもよかったですね。
日本盤も悪くないんですが、大音量で聴くなら、やっぱりUS盤がいいですよ~

by 想也 (2022-01-16 22:53) 

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