SSブログ

山下達郎『Melodies』の初回盤 [山下達郎]

今日12月15日(水)はレコード・コレクターズの発売日である。
何度かお手伝いをさせていただいたことがある紙ジャケ探検隊の初盤道、今回も少しだけお手伝いをさせていただいたのだが、「シティ・ポップで初盤道」は次回も続くようなので、裏話のようなものは完結してから書くことにしよう。

初盤道では、山下達郎さんの『FOR YOU』と竹内まりやさんの『ヴァラエティ』が取り上げられているので、ボクは『Melodies』(Moon Records MOON-28008)を取り上げることにしたい。

クリスマスまであと10日。
『クリスマス・イブ』が収録された『Melodies』を取り上げるのには最適の時期じゃないか。

     ♪ きっと君は来ない
     ♪ ひとりきりのクリスマス・イブ
     ♪ Silent Night Holy Night

1983年のクリスマス・イブは、友達の家で鍋パーティーをしてたから、この曲が胸に刺さることもなかったが、翌84年のクリスマス・イブには猛烈に突き刺さって、もう痛くて痛くて・・・
って、そんな話は誰も聴きたくないやね(笑)


20211215-1.jpg


うちには通常盤と見本盤の2枚の『Melodies』があるが、いずれにも帯がついていないので、帯については何も語れない(すみません)。

レーベルは、通常盤も見本盤も同じ形状&デザインである。
違うのは、見本盤のほうには「見本盤6/8」と印刷されている点だけだ。


20211215-2.jpg


MOON Recordsは、RVC(RCA Victor Corporation)のAIRレーベルが独立してできたレーベルだから、1982年の設立当初はビクター配給でビクタープレスだったのだが、83年になると配給がワーナー・パイオニアにかわる。

83年のワーナーとなると、東芝EMIプレス、東洋化成プレス、CBS SONYプレスがある。
あっ、ポリドールプレスもあったんだった。

では、『Melodies』はどこでプレスされたのかというと、これはもうレーベル形状からして、CBS SONYだ。
中心付近の円の小ささですぐにわかる。

って、そんなこと知らなくても、内ジャケにはっきりとクレジットされてますな(笑)


20211215-3.jpg


マスタリングは、ソニー・スタジオの笠井鉄平さんである。

盤のほうは、通常盤のほうでも、マト2-A-11/1-C-9でPMが3S5、発売日(83年6月8日)前月プレスの初回盤である。

見本盤のほうは、マト2-A-1/1-B-1で、Side 2のマザーがBなのが気になるが、DiscogsにもSide 2のAマザーは出ていないので(もっとも4バリエーションしか出ていないが)、Side 2のAマザーは存在しないのかもしれない。
だとすると、マト2-A-1/1-B-1は完全ファースト・スタンパーだ。

実際、この見本盤のPMはこうなっている。


20211215-4.jpg


3S45である。
発売日の前々月である4月に一度使用されているというのに驚いたのだが、これはテスト・プレスのために使用されたんじゃないだろうか。
そうすると、完全ファーストスタンパーだということとも辻褄が合う。

音のほうは、通常盤も見本盤もカッティングは同じなのだが、出てくる音の印象はかなり違う。
摩耗していない若いスタンパーでプレスされた盤を探して聴く価値はあると思う。

でも、いまのシティ・ポップ人気を支えてる人たちにとって、その差が大きいと感じるのかといえば、たぶん、どっちでもいいんだろうなー(笑)

タグ:山下達郎
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント