Tears For Fears, Songs from the Big ChairのUS盤(続報) [アナログ・コレクターの覚書]
「ジャケットに色あいや紙質が違うものが存在するが、それらには時間的前後関係があるのではないか」という仮説を提示したティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears For Fears)"Songs from the Big Chair"のUS盤だが、その仮説に関連して、duranduranblogjapanさん(https://ddbj.exblog.jp/)から貴重な情報をいただいた。
「やはり色あいが違うジャケットを持っているが、裏ジャケット右下の数字が違っている」という情報だ。
それはまったく気づいていなかった!
早速うちにある2枚をひっくり返して確認する。
確かに違っている!
拡大してみよう。
セピアで光沢のある方は206で、よく見かける白黒の方は510である。
情報を提供してくださったduranduranblogjapanには画像もご提供いただいた。
うちのと違って2枚ともステッカーの貼ってあるシュリンクに入った極美品である。
うらやましいぞ。
そして、確かに色あいが違っている。
うちのセピアとはちょっと違っている感じがするが、向かって左のジャケットは、通常のジャケットよりもかなり色が薄いというか明るいというか。
数字の方は、通常ジャケットの方が510で、明るい方が0501だという。
これで、数字が違う3種類のジャケットが存在することが確認できたわけだ。
では、この数字は何だろう?
裏ジャケットの片隅にひっそり印刷された数字といえば、すぐに思い浮かぶのは、ビートルズ(The Beatles)のUSキャピトル盤である。
あれは西海岸プレスと東海岸プレスで違ってたんだっけ?
記憶が曖昧なのでちょっと調べてみると、さすがビートルズである。
しっかり研究が進んでいて、数字がジャケットの印刷会社を示すものであることが明らかにされていただけでなく、会社名まで特定されていた。
とすると、"Songs from the Big Chair"の裏ジャケに印刷されたこの数字も、印刷会社を示すものなのか?
うちのはどちらもALD工場(Allied Record Company)産なので西部なのだが、duranduranblogjapanさんの2枚はどうなのか?
早速確認してもらうと、510の方はALD工場で、0501の方はPRC工場(中部)だという。
とりあえず、西部が206と510、中部が0501ということで矛盾はない。
矛盾はないが、サンプルが少なすぎる。
で、Discogsで地引網調査をしてみたところ、登録されている画像の解像度では数字の確認は難しいものの、数字に気づいてその情報も登録してあるものとか、その数字部分の画像が登録されているものとかもあったので、5枚ほど確認できた。
HRM工場(東部)産に0501が1枚、PRC工場産に0704と510が各1枚に0501が2枚である。
PRC工場産の510の1枚がちょっと不可解だが、少数の例外は、入れ替わった可能性や、急激な増産に相互調整の必要が生じて西部から中部に送られた可能性で説明できないわけではない。
サンプル数が少ないので、一応の仮説にすぎないが、次のように考えられそうだ。
東部 0501
中部 0501と0704
西部 206と510
そういえば、ファースト"The Hurting"とサード"The Seeds Of Love"のUS盤も持っていたんだった。
こいつらにも裏ジャケに数字があるのかと確認したところ、発見した。
ファーストの方は206だ。
盤の方はPRC工場産なのだが、中部のリッチモンドではなく、西部のコンプトンの方なので、矛盾はない。
206は西部という仮説に情況証拠が一つ増えた。
サードの方は、やたらちっちゃい字だが、0501である。
盤の方はSP工場(Specialty Records)産なので、これまた矛盾はない。
0501は東部か中部という仮説に情況証拠が一つ増えた。
ファーストやサードのDiscogs登録情報も地引網的に確認してみたが、仮説に矛盾する情報は確認できなかった。
西部の206と510については、"Songs from the Big Chair"の音質比較で206が先じゃないかと推測したのだが、さらに、ファーストが206だったことから、西部では、当初は206の印刷会社だったが、"Songs from the Big Chair"の爆発的ヒットへの対応で、510の印刷会社も利用するようになったのかなぁ?なんて考えている。
とはいえ、まだサンプルが少ないので、もうちょっとサンプルが欲しい。
T.F.F.のファーストからサードまでのUS盤をお持ちの方は、裏ジャケ右下の数字と盤の製造工場に関する情報をぜひお寄せくださいませm(_ _)m
duranduranblogjapanさん、情報&画像提供ありがとうございました(^^)
「やはり色あいが違うジャケットを持っているが、裏ジャケット右下の数字が違っている」という情報だ。
それはまったく気づいていなかった!
早速うちにある2枚をひっくり返して確認する。
確かに違っている!
拡大してみよう。
セピアで光沢のある方は206で、よく見かける白黒の方は510である。
情報を提供してくださったduranduranblogjapanには画像もご提供いただいた。
うちのと違って2枚ともステッカーの貼ってあるシュリンクに入った極美品である。
うらやましいぞ。
そして、確かに色あいが違っている。
うちのセピアとはちょっと違っている感じがするが、向かって左のジャケットは、通常のジャケットよりもかなり色が薄いというか明るいというか。
数字の方は、通常ジャケットの方が510で、明るい方が0501だという。
これで、数字が違う3種類のジャケットが存在することが確認できたわけだ。
では、この数字は何だろう?
裏ジャケットの片隅にひっそり印刷された数字といえば、すぐに思い浮かぶのは、ビートルズ(The Beatles)のUSキャピトル盤である。
あれは西海岸プレスと東海岸プレスで違ってたんだっけ?
記憶が曖昧なのでちょっと調べてみると、さすがビートルズである。
しっかり研究が進んでいて、数字がジャケットの印刷会社を示すものであることが明らかにされていただけでなく、会社名まで特定されていた。
とすると、"Songs from the Big Chair"の裏ジャケに印刷されたこの数字も、印刷会社を示すものなのか?
うちのはどちらもALD工場(Allied Record Company)産なので西部なのだが、duranduranblogjapanさんの2枚はどうなのか?
早速確認してもらうと、510の方はALD工場で、0501の方はPRC工場(中部)だという。
とりあえず、西部が206と510、中部が0501ということで矛盾はない。
矛盾はないが、サンプルが少なすぎる。
で、Discogsで地引網調査をしてみたところ、登録されている画像の解像度では数字の確認は難しいものの、数字に気づいてその情報も登録してあるものとか、その数字部分の画像が登録されているものとかもあったので、5枚ほど確認できた。
HRM工場(東部)産に0501が1枚、PRC工場産に0704と510が各1枚に0501が2枚である。
PRC工場産の510の1枚がちょっと不可解だが、少数の例外は、入れ替わった可能性や、急激な増産に相互調整の必要が生じて西部から中部に送られた可能性で説明できないわけではない。
サンプル数が少ないので、一応の仮説にすぎないが、次のように考えられそうだ。
東部 0501
中部 0501と0704
西部 206と510
そういえば、ファースト"The Hurting"とサード"The Seeds Of Love"のUS盤も持っていたんだった。
こいつらにも裏ジャケに数字があるのかと確認したところ、発見した。
ファーストの方は206だ。
盤の方はPRC工場産なのだが、中部のリッチモンドではなく、西部のコンプトンの方なので、矛盾はない。
206は西部という仮説に情況証拠が一つ増えた。
サードの方は、やたらちっちゃい字だが、0501である。
盤の方はSP工場(Specialty Records)産なので、これまた矛盾はない。
0501は東部か中部という仮説に情況証拠が一つ増えた。
ファーストやサードのDiscogs登録情報も地引網的に確認してみたが、仮説に矛盾する情報は確認できなかった。
西部の206と510については、"Songs from the Big Chair"の音質比較で206が先じゃないかと推測したのだが、さらに、ファーストが206だったことから、西部では、当初は206の印刷会社だったが、"Songs from the Big Chair"の爆発的ヒットへの対応で、510の印刷会社も利用するようになったのかなぁ?なんて考えている。
とはいえ、まだサンプルが少ないので、もうちょっとサンプルが欲しい。
T.F.F.のファーストからサードまでのUS盤をお持ちの方は、裏ジャケ右下の数字と盤の製造工場に関する情報をぜひお寄せくださいませm(_ _)m
duranduranblogjapanさん、情報&画像提供ありがとうございました(^^)
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