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Ten Wheel Drive with Genya Ravan, Peculiar FriendsのUSオリジナル [ジャケ買い倶楽部]

先週の木曜(18日)のこと、朝、スティーブン・ビショップ"Careless"の記事にコメントがついているのを発見した。
「USオリジナルを2枚持っているが、どちらも掲載されているものとは送り溝の筆跡が異なり、どうやらBGカッティングのようだ」という投稿だった。

「BGカッティング盤があるのかー」と思うと居ても立っても居られなくなる。
しかも、木曜の午後には仕事が入っていなかった。
午前中の仕事を終えたボクは、気がついたときには、電車に乗っていた(笑)

町田には先日行っているし、見つかる可能性は低い。
ボクは下北沢まで足をのばすことにした。

しかし、DU、GRS、FDRと三軒まわっても、”Careless”は一枚も発見できなかった。
BGカッティング盤が見つからないという以前に、US盤に限らず”Careless”自体が一枚も見つからなかった。
BGカッティング盤への道のりは、かなり長そうである。

”Careless”探索は不発に終わったが、下北沢まで行って手ぶらで帰ってきたわけではない。
6枚ほど買ってきたのだが、そのうちの一枚が、テン・ホイール・ドライブ・ウィズ・ジェニア・レイヴン(Ten Wheel Drive with Genya Ravan)"Peculiar Friends"のUSオリジナル(Polydor 24-4062)である。


20211121-1.jpg


真っ白なテクスチャー地に描かれた「奇妙なともだち達」のイラストに、紫のインクで書かれた筆記体の文字が絶妙に配置されている。
ボクは一目惚れしてしまった(笑)

帰宅後初めて見たのだが、ライブ・フォトをあしらった内ジャケットもなかなか良いじゃないか。


20211121-2.jpg


それにこのレコード、WLPなんである。


20211121-3.jpg


マトは1A/1Aだが、Discogsにも1A/1Aしか出ていないし、そんなに売れなかったのだとしたら、これしかないのかもしれない。
プレスは、コロンビアのピットマン工場。
カッティングはSTERLINGでリー・ハルコ(Lee Hulko)によって行われているので、送り溝にSTERLING LHの刻印がある。


20211121-4.jpg


テン・ホイール・ドライブ・ウィズ・ジェニア・レイヴンという名前は、お店で購入するときには、なんとなくどこかで聴いたことあるなーとは思ったものの、まったく思い出せなかったのだが、帰宅してレコードに針を下ろしたら、すぐに思い出した。

ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)ばりのこのパワフルなボーカルは、強烈に記憶に残っている。
そういえば、ジェニア・レイヴンという名前だったっけ。
以前、彼女のファースト・ソロ・アルバムを、ジャケ買いしたことがあったのだ。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-07-14

今回手に入れた"Peculiar Friends"というアルバムは、テン・ホイール・ドライブの三作目で、ジェニアが参加した最後の作品である。
この後、彼女はバンドを去り、コロンビアと契約して、ファースト・ソロ・アルバムをリリースしたわけだ。

この"Peculiar Friends"、まだ3回ほど聴いただけなのだが、実に良いアルバムである。
タイトなリズムに、オルガン、ギター、ブラスが絶妙に絡む。
それをバックに、パワフルなジェニアのボーカルが炸裂するのだが、大所帯を生かした多彩なアレンジでまったく飽きさせない。

ギターのリフがぐいぐい引っ張るハード・ロックのような感触の曲もあれば、ブラス隊が重厚なアンサンブルを聴かせるミドルテンポの曲もあるし、思いっきりジャニス・ジョプリンばりのボーカルにブルース・ハープを吹きまくるジェニアの存在感が飛びぬけた曲もある。

とにかく、最初から最後まで、かっこいいんである。

このレコードが700円。
これだからレコード掘りはやめられないんだな。

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