SSブログ

木綿のハンカチーフで涙を拭いた彼女はアメリカに旅立ったのか? [J-POP & J-ROCK]

TLは"Let It Be"で溢れかえっているのだが、コンビニ受け取りにしてしまったせいで、うちにはまだ届かない。
Apple Musicでハイレゾ・ロスレスで聴くこともできるのだが、もはや音量をあげて聴ける時間帯ではないので、"Let It Be"を聴くのは明日にして、今夜はこれを聴く。


20211015-1.jpg


とんぼが1980年2月にリリースしたシングル『遅すぎたラブソング』(CANYON F-255)である。

見本盤ではないが、スタンパーはこの通り、見本盤レベルである(笑)


20211015-2.jpg


売れなかったんだろーなー

送り溝の刻印の字体が東洋化成プレスっぽかったので、レーベル内を探してみたら0T1というPMを発見した(黒い部分ではなく黄緑の部分にあったので比較的見つけやすかった)。
間違いなく、発売日前月の東洋化成プレスである。


売れなかったかもしれないが、松本隆さんが作詞した曲の中で一番好きな曲は何かと問われたら、ボクはこの曲をあげる。

     ♪ あなたが昔すてた女よ
     ♪ もうこれ以上いじめないでね

なーんて台詞ではじまるので、内気でか弱い女性が主人公のようだが、すてられたときは確かに弱かった彼女も、2年の月日の中で確実に変わっているのだ。
「両手に春を集めたような明るい笑み」を手放したかわりに、彼女は、凛とした強さを身につけているのである。

2年ぶりの再会で「もう一度だけやり直そうか」という男に、彼女はこう言うのだ。

     ♪ 明日私はアメリカに行くの
     ♪ もう帰らないつもりで行くの

高校生だったボクは、この歌のどこに惹かれたんだろう?
やっぱり、主人公のこの凛とした強さに惹かれたんだろうな。

この曲、男が「もう一度だけやり直そうか」という前に、「東京に来る夢など見ずに君と人生あたためてれば・・・」というフレーズが入る。

このフレーズ、やはり松本隆さん作詞の『木綿のハンカチーフ』と結びついてしまう。

東京に行った彼はどんどん都会に染まってしまい、田舎に残された彼女は、彼からの最後の贈り物の木綿のハンカチーフで涙を拭いたわけだが、その後も田舎にとどまって、変わらぬ生活を送ったわけではないのだ。
彼女は凛とした強さをもった女性へと変わっていったのである。

やがて彼女も東京に出て、自立した女性として都会の荒波の中で活躍するんだな。
で、渡米が決まり、明日出発という日に、駅で偶然、昔自分をすてた男に再会したのだ。
新しい門出に際して、完全に過去を清算できたのである。

なーんて想像を膨らませて、歌詞の世界で遊ぶのも、なかなか楽しいよ(笑)

コメント(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント