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The Rolling Stonesファースト・アルバムのUKオリジナル [The Rolling Stones]

チャーリー追悼で、しばらくは毎晩ストーンズを聴こうと決めた。
で、昨夜は、ファースト・アルバムのUKオリジナル(Decca LK 4605)を聴いていた。


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UKオリジナルといっても、”Tell Me”のデモ・バージョンが収録されているSide 2のマトが1Aまたは2Aの盤なんか、当然持っていない。
どこかのお店で40万円を超える値段で売られているのを見たことがあるが、それは高すぎとしても、いまDiscogsに同じセラーが2点出品しているのも、ひとつが1250ユーロ(マトは1A/1Aだが、Side 1の一曲目に傷があって40秒ほどクリック音があるということでちょっと安い)、もうひとつが1650ユーロ(マトは2A/1A)である。
いずれにせよ手が出ないって・・・

ボクが持っているのは、マト1A/4Aの盤とマト2A/3Aの盤の二枚である。


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このファースト・アルバムのUKオリジナルって、マトのバリエーションの他にも、ジャケットやレーベルのバリエーションがいろいろあって、前後関係がけっこうややこしい。
しかも、”Tell Me”のデモ・バージョン収録盤と通常バージョン収録盤、ファースト・ジャケットとセカンド・ジャケット、ファースト・レーベルとセカンド・レーベルが、初期プレスの段階で混在していたらしく、実に厄介である。

つまり、”Tell Me”のデモ・バージョン収録盤でもセカンド・ジャケットやセカンド・レーベルのものが存在する(もっとも、ジャケットについては入れ替えの可能性があるので、存在すると断定はできないが)。

マト、ジャケット、レーベルのバリエーションやその前後関係については、下記サイトが詳しい。

https://www.stonesondecca.com/the-60s-decca/rolling-stones/


初盤道的には、ファースト・ジャケット(要するにA4の曲名が"MONA"になっているもの)かつファースト・レーベル(要するにA4の曲名が"MONA"になっているもの)で”Tell Me”のデモ・バージョン収録盤でなければファースト・プレスと認めないということになるのかもしれないが、ボクはそんなに不寛容ではない(笑)

そもそも、初期プレスに存在する"Tell Me"のショート・バージョンがデモ・バージョンだとすれば、デモ・バージョンが間違って収録されているものだけがファースト・プレスというのも変な話なので、マト1A/4Aの盤やマト2A/3Aの盤だってファースト・プレスでいいんじゃないかとさえ思っている。

ファースト・ジャケットとセカンド・ジャケット、ファースト・レーベルとセカンド・レーベルも、最初から混在していたんだとしたら、セカンド・ジャケット(右上のMONOとレコード番号表記なしをセカンド・ジャケットとするとサード・ジャケットまで)やセカンド・レーベルでも、ファースト・プレスでいいと思う。

要するにA4の曲名が"I NEED YOU BABY"になってるジャケットやレーベルだって、ファースト・プレスでいいと思っているのである。

明確に区別すべきなのは、1964年4月17日リリースのこのレコードで、同年夏から使用されたと考えられるレーベルである。
ボクは、セカンド・プレスはここからでいいと思う。

つまり、重要なのは、A3"HONEST I DO"のパブリシャー表記だ。
このパブリシャーが、初期はCromwell Musicだったのが、64年夏にBurlington Musicに変わるという。

ってことで、ボクは、A3"HONEST I DO"のパブリシャーがCromwell Musicならファースト・プレス、Burlington Musicだとセカンド・プレスでいいんじゃないかと思うのである(個人の見解です 笑)。

この後、64年の終りから65年の初頭ぐらいに、A3"HONEST I DO"の作者クレジットが"Hurran, Calvert"から"Reed"に変わるようなので、ここからサード・プレスでいいんじゃないかなぁ?

ってことで、うちの2枚を見てみると、マト1A/4A盤のほうは残念ながらBurlington Musicだったが、マト2A/3A盤のほうはCromwell Musicだった。


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しかも、この盤、スタンパーが1K/1UCである。
特にSide 1の1Kというのは相当に若い。

"Tell Me"のデモ・バージョンはSide 2のマト1Aだけでなく2Aにも収録されている。
ということは、1Aと2Aのラッカーは同時に切られたということだろう。
Side 1の1Aと2Aのラッカーも同時に切られたものと推測される。
だとすると、Side 1の2Aの1Kスタンパーというのは、まさにファースト・プレス・スタンパーと呼ぶのに相応しい若さだろう。

ジャケットも、2枚ともA4の曲名が"I NEED YOU BABY"になっているセカンド・ジャケットで、マト2A/3A盤が入っていたほうはフリップバックではないジャケットだったが、気にしないのである(笑)


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マト2A/3A盤でジャケットもレーベルも"I NEED YOU BABY"になっているけど、おまけにジャケットはフリップバックでもないけど、これもファースト・プレスだと強引に判定してしまうのである。

ボクがそう判定したからといって市場価値に影響を与えるわけではないし、ボク個人の心の平穏を保つ方便なので、異議は認めません(笑)


さて、では、今夜もこのレコードを聴いて、チャーリーを追悼しましょうかね。

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