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世良公則&ツイストの『ファースト・アルバム』 [国内盤研究]

先日、世良公則&ツイストのシングル盤について書いた二つの記事について、路傍の石さんから、『あんたのバラード』のシングルに収録されているのは世界歌謡祭のときの音源じゃない、とのご指摘をいただいた。
世界歌謡祭のときの音源が収録されているのは、『ファースト・アルバム』だという。

すっかり勘違いしてました。
すみません。

で、その『ファースト・アルバム』に収録されている世界歌謡祭のときの音源だが、路傍の石さんによれば、これがまた素晴らしい出来なのだという。
YouTubeでも聴けるというのだが、アナログ・コレクターたる者、YouTubeの音源を聴いてすますわけにはいかない。
これはぜひオリジナルのアナログを手に入れて聴かなければなるまい。

まぁ、このアルバムは、ハードオフのジャンク・コーナーを漁ってるとザクザク出てくるレコードだというのもある(笑)
ジャンク・コーナーに放り込まれているのは、だいたいジャケにシミが浮いてたりするが、ボクももはやシミに愛おしさを感じるようなお年頃である。
あまりにもひどいやつはともかく、多少のシミなら許容範囲だし、盤が綺麗なら問題ない。

ってことで、近所のハードオフのジャンクを漁りに行ってきた。

どのぐらい売れたのか知らないが、ホントにまぁゴロゴロしているので、ちょっと漁ればすぐ見つかる。
案の定、ジャケットには少しシミが浮いてるが許容範囲だ。
盤の方は、ほとんど聴いてなかったんじゃないのってくらいの美盤である(実際、ボクらの世代は、レコードが摩耗しないようにテープに録って聴いていた人が多く、一回しか針を通してないレコードも多かったと思う)。
マトがA8/B7と進んでいたが(スタンパーは1 B 3/1 A 12)、目的は世界歌謡祭音源の『あんたのバラード』だと言い聞かせて、購入することにした。
ハードオフのジャンクだから110円である。

実は、宿題がもう一つ出されていた。
ツイッターで、久保田早紀『異邦人』のオレンジレーベルを持っているという嶋井朝巳さんから、マトがA5/B5でスタンパーが1 A 50/1 F 2だという情報をいただき、「A5/B5が初回マトでいいんじゃないのか?」という疑惑が浮上したのである。
ってことで、オレンジレーベルの『異邦人』も探してみたのだが、これがまったく見つからない。
150万枚近く売れたレコードじゃないんかいっ!

仕方がないので、最近よく掘り出し物を見つけるブックオフにも足を延ばすことにした。
当然、ここにはあるだろーと思ったのだが・・・
ないっ!
『異邦人』のくせに生意気である(笑)

まぁ、でも、ないもんは仕方がない。
諦めて、なんとなく値段表示のないものは110円コーナー(ハードオフのジャンクみたいにホコリにまみれて雑にケースに放り込んであるのではなく、ちゃんと棚に並べられているので、100円コーナーと呼んであげる 笑)の棚の背表紙を眺めていたら、世良公則&ツイストの『ファースト・アルバム』がある。
引っ張り出すと、さっきハードオフで買ったものより、ジャケットが綺麗だ。
盤を見てみると、同じくらい美盤だというだけでなく、マトがA5/B5なのだ(スタンパーは1 B 13/1 A 12)。
これはもう買うしかない。

ということで、世良公則&ツイストの『ファースト・アルバム』(Aard-Vark Canyon VX-9004)、わが家に、一気に二枚やってきた。


20210723.jpg


それにしてもマト5にマト8(マト7)というのは奇怪である。
確かに売れたレコードだが、ここまでマトが進むほど売れたのか?

キャニオンの場合、LPは(シングルと違って)、レーベル形状から考えてCBS/SONYプレスだし、送り溝のマトの刻印から考えてカッティングもCBS/SONYなんじゃないかと思う。
CBS/SONYのレコードでこんなに豪快にマトが進んだやつってあったっけ?
ボクが知らないだけ?

ちなみに、マト5とマト8は、かなり音の傾向が違う。
ざっとSide 1だけ聴き比べてみたが、マト5はズドンて感じなのに対して、マト8はスカッて感じである。
同じレシピで追加カッティングしたようには思えないのだが・・・

とはいえ、違うレシピのカッティングが2種類あって、どちらも採用ってのも不可解だ。
それに、何より、マト1やマト2はどうなんだ?
マト3やマト4はどこいった?
マト6やマト7もどっかにあるのか?

音の違いは再生装置によるところも大きいので措いといて、とりあえず、どのぐらいマトのバリエーションがあるのか知りたい。

あなたのおうちの世良公則&ツイスト『ファースト・アルバム』のマトはどうなってますか?


P.S.
『あんたのバラード』については、『ファースト・アルバム』収録音源のほうが世界歌謡祭出場時の音源であることは、一聴して歴然としている。

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