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Roxy Music, Roxy MusicのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

ロキシー・ミュージック(Roxy Music)が1972年6月16日(英語版WIKIによる)にリリースしたファースト・アルバムのUKオリジナル(Island Records ILPS 9200)について、「EMIカットの両面1Uはレアだ」というツイートが流れてきた。
どうやら、レイトにEMIカットではないマト1/1の盤があるらしく、「マト1/1の初回盤だよ~」なんて言われても、ちゃんと確認しないとダメダメよってことらしい。

このアルバムのUKオリジナルは持っているが、初回盤かどうかは気にしたことがなかったので、レコード棚から引っ張り出してみた。


20210612-1.jpg


気にしたことがなかったというか、自分の持っているUKオリジナルは初回盤だと何故だか信じ込んでいた。

恐る恐る送り溝をのぞいてみる。


20210612-2.jpg


Side Aは1Uだ。
(´▽`) ホッ

ひっくり返してSide Bの送り溝を確認する。


20210612-3.jpg


Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
2Uかよ・・・

1U/1Uはやっぱりレアなのね・・・(ノД`)・゜・。シクシク

それにしても、何故ボクは、自分の持っているUKオリジナルを初回盤だと信じ込んでいたんだろう?
その答えはマザー/スタンパー・ナンバーにあった。

Side Aのマザー/スタンパーは1O(いち おー)、Side Bのマザー/スタンパーは1P(いち ぴー)なのである。
両面一桁スタンパーなので、Side Bのマトが2Uだからといって、1Uが存在するなんて考えもしなかったのだった。

実際、Side Bのマト2Uは、おそらく、追加でカッティングされたものではなく、最初から存在していたものだと思う。
そうでないと、両面一桁スタンパーというのがうまく説明できない。

それに、上記画像でもよく見ればわかるかと思うが、レコード番号まで含めたマトの全体で、Side Aの1UとSide Bの2Uではフォントが違っている。
UK EMIでマトにUがついているのは、外部カッティングであることを示すのだが、フォントが違うということは二箇所にカッティングを依頼したことを意味してるんじゃないだろうか。
たとえば、もともと依頼しようとしていたところに加えて、新興のマスタリング・スタジオから売り込みがあったので、試しにそっちにも頼んでみたとかさ。

Discogsを見ると、マトのバリエーションには、A-1U/B-1UとA-1U/B-2Uのほかに、A-2U/B-2UやA-2U/B-3U(2を消して3にしてあるらしい)というのもあるようだが、こちらはもしかしたら追加カッティングかもしれない。
というか、2を消して3にしてある3Uなんて、思いっきり追加カッティングっぽい(笑)
A-1U/B-1Uのカッティングをしたスタジオが、追加カッティングの依頼を受けて、A-2U/B-2Uを刻印してしまったところ、B-2Uはすでに他のスタジオ由来のカッティングで使われていたので、3Uに修正したとかさ。
まぁ、妄想だけど(笑)

とりあえず、「初回盤には少なくともA-1U/B-1UとA-1U/B-2Uのマトがあった」というのがボクの結論である。
ってことで、ボクの持っているものだって初回盤なのだ(強引)。

タグ:Roxy Music
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