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Lee Ritenour, Feel the NightのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

一昨日の夜のこと、ジャズオーディオ普及委員さんがリー・リトナー『暗闇へ飛び出せ』のことをツイートしているのがTLに流れてきた。

このレコードは確か持ってたはず。
最近はまったく聴いていなかった(10年以上聴いてなかったかもしれない)が、久しぶりに聴きたくなったので、レコード棚を探したものの、見つからない。

レコード棚のフュージョンに割り当てられているスペースのキャパは200枚程度なので、この数年の間に新規購入したレコードと入れ替わりで、押し入れの奥のダンボール箱送りになったに違いない。

一昨日の夜はもう深い時間だったので、発掘は翌日にまわした。
で、夕べ、無事、発掘した(笑)


20210122-1.jpg


ボクが持っていたのは日本盤ではなく、US盤(Elektra 6E-192)だった。
オリジナル盤収集にこだわりはじめてから入手したレコードではないので、持っているのは何となく日本盤じゃないかと思っていたのだが違った。

このレコード、1979年のリリースなので、レーベルはこれでオリジナルである。


20210122-2.jpg


翌年の1980年から1979年の初夏頃から、ELEKTRAは真っ赤なレーベルにかわるので、このレーベルなら1979年夏までのプレスである。
ファースト・プレスの可能性が高くなってきた。

レーベル上にSPとあるように、東海岸のスペシャルティ・レコード(Specialty Records Corporation)・プレスだ。
ボクの仮説では、ここがこの時期のELEKTRA/ASYLUMのメイン工場なので(あくまでボクの仮説です 笑)、これも合格である。

マトにも末尾がない(RE-1はついてるけど)。


20210122-3.jpg


一応書いておくと、送り溝の情報は下記の通りだ。

6E-192 A RE-1 SP
6E-192 B RE-1 SP

これは初回マトに違いない。
それに、この特徴的な2はバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)の筆跡ではないか?

ってことで、クレジットを確認すると、インナースリーブにしっかり記載されていた。


20210122-4.jpg


これは、音も期待できそうである。
早速ターンテーブルに載せて、針をおろしてみる。

無茶苦茶良い音だ!

ってことで、急遽カートリッジをSHURE V15 VxMRにかえる。
M44-7は、「音溝の情報をできる限り取り出す」というカートリッジではないからである。

ホントはMCにかえた方がいいのだが、MCにかえるにはトランスをはさむのに接続を変更する必要があって面倒なので、とりあえず、手持ちのMMで一番繊細な再生をするカートリッジにかえたというわけだ。

針圧は1.3g。
うちのシステムでこの季節なら、これがベストだ。


20210122-5.jpg


うん、これは良い。
同時期のダイレクト・ディスクほどの鮮度感はないものの(ダイレクト・ディスクの音が通常のスタジオ録音で手に入るんなら誰も面倒なダイレクト・カッティングなんてしないだろう 笑)、個々の楽器の音色は実にリアルだし、音場の立体感も、横の広がりにしろ、奥行きにしろ、通常のスタジオ録音としては申し分ないと思う。

流石バーニー・グランドマン、良い仕事をしているのである。
ってことで、BGの良い仕事のリストに、このレコードも追加なのである。

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