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PMとスタンパーの微妙な関係 [国内盤研究]

ここに2枚のオフコース『Three and Two』(EXPRESS/東芝EMI ETP-80107)がある。
正確に言えば、このレコード、5枚持っているのだが、そのうちの2枚だ。


20201031-01.jpg

1枚のPMはこうなっている。


20201031-02.jpg


9-9、すなわち1979年9月プレスということだ。
このレコードの発売日は1979年10月20日だから、9月プレスということは発売日の前月プレスで、正真正銘の初回プレスである。

このレコードのSide 1のスタンパーはこうなっている。


20201031-03.jpg


スタンパーナンバーの3が薄くてちょっとボケているが、1S4 3である。
最初に切られたラッカー(1S)の4番目のマザーから作られたナンバー3のスタンパーということになる。
ちなみに、Side 2のマトもまったく同じ1S4 3だった。


では、もう1枚のほうを見てみよう。
PMはこうなっている。


20201031-04.jpg


9-X、すなわち1979年10月プレスである。
つまり、発売日の当月プレスということになる。
ちなみに、この盤、珍しいことに、Side 2のほうにも9-Xという同じPMが打たれている。
両面にPMのある盤というのは初めて見た。

さて、では、スタンパーのほうはどうなっているかというと・・・


20201031-05.jpg


なんと、1S 1なんである!
これはSide 1のほうで、Side 2のほうは1S 10ではあるのだが。

スタンパー製造からプレスにいたる工程の詳細はわからないのだが、おそらく、製造されたスタンパーが次々とプレスにまわされるというよりは、初回プレス枚数から逆算した必要なスタンパー数+アルファをまず製造し、それらはまとめてプレス工程にまわされたんじゃないかと推測する。

そうだとすると、プレスのほうでは、いちいちスタンパーナンバーをチェックして順番通りに使うなんて面倒なことはしないので(その必要もないし)、スタンパーナンバーが進んだもののほうが先にプレスにまわされる、ということも起こるわけである。


さて、問題は音である。

PMが若いほうが音が良いのか、それとも、スタンパーが若いほうが音がいいのか。

もちろん初回プレスの間の差なので大差があるわけではないが、比べればわりとはっきりと違いがわかる。
要するに気のせいレベルの違いではない。

1S 1の盤のほうが、歪み感がまったくないからである。
1S4 3の盤は、ほんのわずかに歪み感を感じることがたまにあるのだ。
いや、まぁ、比べなきゃ絶対わからないレベルの話ではあるんだが(笑)

もっとも、これは、このレコードに限った話かもしれないので、すぐに一般化できるわけではないが、少なくとも音質に関する限り、ボクはPMが発売日前月プレスであることより、スタンパーが若いほうが有利な気がしている。

いや、でも、よい子はこんなこと気にしちゃいけませんよ(笑)


このレコード、個人的な思い入れはものすごく強い。
中学時代に出逢ったジョン・レノンの"Imagine"と、高校時代に出逢ったオフコースの「生まれ来る子供たちのために」は、その後のボクのものの見方や考え方に、ものすごく影響を与えたような気がする。


     ♪ ひろい空よ 僕らは いまどこにいる?
     ♪ 生まれ来る子供たちのために
     ♪ 何を語ろう?


久しぶりに完全休養がとれた週末、子供たちにどんな未来を残すべきなのか、そんなことを考えながらこのレコードを聴くのである。


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