Billy Joel, The StrangerのUSオリジナルをめぐるあれこれ [アナログ・コレクターの覚書]
<雷鳴の道さんから貴重な情報をいただいたので、追記しました。>(2020年5月5日23:30)
ビリー・ジョエル(Billy Joel)"The Stranger"のUSオリジナル(Columbia JC 34987)については、いろいろ面白いことがあるので、そのうち記事にしようと思っていた。
たぶん、2年くらい前からそう思っていたのだが、ずっと放置していた。
いろいろありすぎて、どうまとめていいかわからなくなってしまったからである。
いまも、うまくまとめられる自信はない。
しかし、書き始めないことには、いつまで経っても放置である。
まぁ、ボクが放置してても誰も困らないだろうと思うが、GWだし(関係ないか 笑)、意を決して書いてみることにした。
さて、うまくまとめられるだろうか。
いま、ボクの手許には、このレコードのUS盤が6枚ある。
手前の2枚がファースト・ジャケ、奥の4枚のうち向かって右3枚がセカンド・ジャケ、一番左の1枚がサード・ジャケである。
って、表ジャケの色味だけでは、なんとなくの違いしかわからないよね(笑)
この3つを区別するはっきりとした特徴は、裏ジャケにほうにある。
まぁ、サード・ジャケについては、すぐに思いつくだろう。
そう、向かって右上にバーコードが付いている。
(比較のため、セカンド・ジャケと並べてみた。)
Discogsでは、バーコード付きジャケットは1980年ものということになっているが、少なくとも1979年の秋には、USコロンビアのレコードの裏ジャケットにはバーコードがつくようになっていたので、1979年が正しいと思う。
手許のGoldmineを見ても、バーコード付きは1979年ものということになっている。
さて、では、ファースト・ジャケとセカンド・ジャケの違いはどこにあるのか。
それは、向かって左上の楽曲クレジットの下である。
手前(向かって右)がファースト・ジャケで奥(向かって左)がセカンド・ジャケだ。
えっ、こまかくてわからない?
そうだよね(笑)
では、拡大してみよう。
ファースト・ジャケは、楽曲クレジットの下にBack cover photoの3行クレジットが入っていない。
このクレジットが追加されたのがセカンド・ジャケである。
後述する初期マトの盤がBack cover photoクレジットのないジャケットに入っていたこと、バーコード付きにもBack cover photoクレジットがあること、この種のクレジットが後から削られるというのは考えにくいこと、などから考えて、Back cover photoの3行クレジットが入っていないのがファースト・ジャケで間違いないと思う。
もう一つの状況証拠として、日本盤を見てみよう。
当時、日本には初回ジャケのデザインが送られ、その後本国で、セカンド・ジャケ、サード・ジャケと変遷しても、日本ではずっと初回ジャケが使用されていた、というパターンが多かったからである。
そのへんにゴロゴロ転がっている日本盤である。
もっとも、この帯には「全米プラチナ・ディスク獲得」とあるので、78年に入ってから使用されたセカンド帯である。
ファースト帯は青と赤(紫?)のもので、「今アメリカで人気最高のビリー・ジョエルを知ってる?」というコピーが載っている。
でも、ジャケットは同じである。
セカンド帯付きでも、ひっくり返せば、ほら、Back cover photoの3行クレジットは入っていない。
さて、では、レコードのほうの話に移ろう。
このレコードの初盤が、MASTERDISKでボブ・ラディック(Bob Ludwig)がカッティングしたものであることは有名である。
そのことに、ボクも異を唱えるつもりはまったくない。
ボクの持っているRLカットの初盤は、東海岸のピットマン・プレスで、マトは両面2Aだ。
(ピットマン・プレスのRLカット盤のレーベルだが、レーベル自体はレイトと違いはない。)
(Side 1のマト。)
(Side 1のMASTERDISK RL刻印。Side 2は、まったく同じなので割愛。)
(Side 2のマト。)
では、このマト2A/2Aが初回マトでいいのだろうか?
マト1Aは存在しないのだろうか?
結論から言うと、ピットマン・プレスならマト2A/2Aが初回マトでいいと思う。
確かに、DiscogsにはSide 1のマト1Dというのが出ている。
しかし、Side 1のマトを写した上記写真をもう一度よく見てほしい。
ちょっとボケていて申し訳ないが、これは1を2に修正しているようにしか見えない。
現物を見ると、よりはっきりわかると思う。
つまり、Side1の1Aは2Aに修正されたのだ。
1Dのほうは、基本的には2Dに修正されてテレホートに送られたのだと思うのだが、何かの間違いで未修正のままのスタンパーがピットマンに残っていて、それが使われてしまっただけなんじゃないかと思うのである。
さて、RLカットが初盤であることは間違いないのだが、では、RLカットでなければ初盤ではないのだろうか?
そこが問題なのである。
RLカットは、Discogsで確認できる限りでは、ピットマン・プレスで2A/2Aと2A/3A(何かの間違いで1D/3A)、サンタマリア・プレスで2F/3F、テレホート・プレスで2D/2Cだけである。
前作のチャートの最高位が122位と商業的に振るわなかったとはいえ、その前の2作はチャート30位前後まであがっていたのだから、さすがに各工場ラッカー1枚(プラス1)というのは少なすぎる気がする。
もともと、USコロンビアというのは、ラッカーを切りまくる会社なんである。
それに考えてもみてほしい。
"The Stranger"なのである。
このアルバムを聴いて、大手レコード会社の社長たるもの、大ヒットを予想しないとはおよそ考えられない。
やはり、ラッカー3枚は少なすぎだと思う。
そんなわけで、STERLINGでテッド・ジェンセン(Ted Jensen)がカッティングしたマト3〇/4〇(〇にはアルファベットが入ります)の盤も、初回盤に含まれていたんじゃないかとボクは思うのである。
ここで、USコロンビアのマトの読み方を確認しておこう。
USコロンビアのマトは、最初の数字がマスタリングされたテープの番号で、次のアルファベットが何度目のカッティングかを示す。
アルファベットはIをのぞいてAからLまで使われており、Aが最初のカッティング、Bが2番目・・・Lが11番目になる。
12番目からは、AA(12番目)、AB(13番目)と続く。
ということだったのだが、70年代の後半から、少なくとも、MASTERDISKやSTERLINGなどの独立系マスタリング・スタジオでカッティングされたものはM以降のアルファベットも使われているので、盤によってはAAが12番目とは限らない。
この点は注意が必要である。
Side 1についてはテープ番号2、Side 2についてはテープ番号2と3が、MASTERDISKが使用したマスターテープである。
Side 1についてはテープ番号3、Side 2についてはテープ番号4が、STERLINGが使用したマスターテープだ。
この両者は、初回プレスの時点ですでに、両方とも存在していたんじゃないかと思うのである。
では、手持ちのSTERLING TJ刻印盤を見てみよう。 サンタマリア工場プレスなのだが、古いスタンパー成型機を使ったのか、レーベル形状(溝になっている円が小さい)が少し違う。
マトは3C/4Cである。
3CのほうのSide 1送り溝にはSTERLING刻印はあるがTJのサインはない。
4CのほうのSide 2の送り溝にはSTERLING刻印とともにTJのサインがある。
では、Side 1のほうはテッド・ジェンセンのカッティングではないのかというと、やはり彼のカッティングだと思う。
単に、STERLINGの刻印を溝に近いほうに打ってしまって、その下に書きにくかったので、Side 2には書いたし、省略してもいいと考えただけなんじゃないだろうか。
ボクが初回盤の中にはSTERLING TJ盤もあったんじゃないかと思ったのは、このマト3C/4C盤がファースト・ジャケに入っていたことがきっかけだった。
まぁ、ファースト・ジャケがいつまで使われたかわからないので、ファースト・ジャケに入っていたからといって初回盤とは限らないのだが、MASTERDISK RL盤だけが初回盤だという説に疑問を生じさせるきっかけにはなったということだ。
ちなみに、サンタマリア・プレスのマト3C/4Fも持っているのだが、こちらはセカンド・ジャケに入っていたし、音も若干なまっていた。
そう、実際、STERLING TJ盤は個体差が激しいのである。
MASTERDISK RL盤なら鮮烈な音がするが、同等の鮮度をSTERLING TJ盤に求めると探すのがかなり大変だ。
アルファベットが一桁でファースト・ジャケに入っているものを探そうと思うと、価格的にはMASTERDISK RL盤と違って状態をあまり気にしなければそれこそワンコインで買えるぐらいに安いだろうが、見つかる確率はMASTERDISK RL盤より低いかもしれない。
MASTERDISK RL盤はそこそこの価格になるのである程度掘り出されてるが、STERLING TJ盤は掘り出されずに眠っているものが相当に多そうな気がする。
なにしろ、1977年9月にリリースされたこのレコード、12月にはゴールドディスク、明けて1月にはプラチナディスクに認定されている。
まだCD時代に本格的には入っていない84年10月に6プラチナ(600万枚!)である。
膨大なSTERLING TJ盤のレイトが存在するのだ。
そこから初期盤を掘り出すのは、相当にたいへんである。
さて、では、そろそろ、音の話に移ろう。
MASTERDISK RL盤は、最初に聴いたときには、かなり鮮烈な印象を残す。
何しろ音圧が高い。
そして、低域が凄い。
小音量派なら素直に「良い音だ~」となるし、大音量派なら「すげぇーーー」と腰を抜かす(笑)
それに対して、STERLING TJ盤はおとなしい。
音圧は高くないし、低域もおさえられている。
派手な音が好きな人は、MASTERDISK RL盤に軍配をあげるだろう。
ボクも、比較的派手な音が好きなほうなので、最初はMASTERDISK RL盤に軍配をあげた。
しかし、何度も聴いていると、MASTERDISK RL盤は疲れる。
RLさん、ちょっとやりすぎ、攻めすぎである。
そのせいで溝と溝の幅が狭くなっている。
軽針圧のカートリッジで、インサイドフォース・キャンセラーを弱めに設定してると音飛びすることがある。
MASTERDISK RL盤(2A/2A)とSTERLING TJ盤(3C/4C)では、前者のほうが音圧が高く、後者では1目盛くらいアンプのボリュームをあげないと同じ音量にならないし、低域も前者のほうが凄いが、送り溝の幅はSTERLING TJ盤のほうが狭いのである。
いまでは、ボクは、ナチュラルで安定したSTERLING TJ盤に軍配をあげている(でも、ときどきRLカットを聴きたくなるのは否めない 笑)。
これは、ビリー本人もそうだったのだろう。
だからこそ、RLは最初だけで、後はずっとTJだったのであり、次作"52nd Street"もTJに依頼したのだ。
しかし、難儀なのは、レイトで少々音のなまったSTERLING TJ盤が山ほどあることだ。
どのあたりで妥協すればいいんだろう?
ボクは、アルファベットが1桁のものと2桁のものの間には一区切りあるんじゃないかと思っている。
というのも、こんな盤が存在するからである。
なんと3AAは機械刻印なのだ。
Side 2のほうは4ABでやはり機械刻印である。
当然、STERLINGカッティングではない。
そして、ボクの持っている他のSTERLING TJ盤は、3AJ/4BG、3BH/4CBである。
おそらく、STERLINGに追加カッティングを依頼したが、間に合わなかったために、自社カッティングをしたのだろう。
しかも、このレコード、プレスを自社工場ではやらずに、Goldisc Recording Products, Inc.に依頼しているのである。
おそらく、尋常でない追加プレスのオーダーが入ったのだろう。
※雷鳴の道さんから、貴重な情報をいただいた。
プレスをGoldisc Recordingに依頼したのは、1978年4月から5月にかけてピットマン工場がストライキで稼働していなかったことと関係しているんじゃないかというのである。
アルファベット二桁マトの盤がプレスされたのは、確かにちょうどその頃だろう。
たぶん、これが正解である。
雷鳴の道さん、ありがとうございました。
それはともかく、3AA/4ABが区切りになるとすると、一応、アルファベットが1桁のものまでが初期盤というように考えていいんじゃないかと思うのである。
ちなみに、この3AA/4ABの盤、STERLINGと同じマスターテープを使っているので同一傾向の音なのだが、レースの違いのせいなのか、送り溝の幅がやたら広い(Side 1で15mm、Side 2にいたっては24mmもある)。
この送り溝の幅は、他のマトの盤と比べても顕著だ。
マト | Side 1 | Side 2 |
2A/2A | 9mm | 11mm |
3C/4C | 8mm | 7mm |
3C/4F | 8mm | 10mm |
3AA/4AB | 15mm | 24mm |
3AJ/4BG | 12mm | 10mm |
3BH/4CB | 10mm | 12mm |
これが何を意味しているかわかるだろうか。
そう、ラストの”Everybody Has a Dream"が内周歪みの影響から解放されているのだ!
ってことで、この曲だけは、この盤で聴きたくなることがある。
”Everybody Has a Dream"、良い曲だよねぇ。
音圧が低いのはボリュームを上げればいいのである。
最後に、トリヴィア的な話を一つ。
この"The Stranger"ってレコード、この種の金スタンプが押されてるものをよく見る。
どちらも米軍基地内での免税販売用に押されたスタンプだと思われるが、あえてこのスタンプの押してあるものを買ったわけではなく、テキトーに買ったら二枚に押してあったので、けっこうな確率だ。
単にすごーく売れたレコードだからなのか、アメリカ軍内ではとりわけこのレコードが売れたということなのか、真相はまったくわからない(笑)
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いつも興味深く読ませていただいています。以前に Springsteen のレコードでコメントさせていただいた者です。米国 Columbia Records では通常見かけない Goldisc プレスの件ですが,これは Pitman 工場が労働争議によって 1978 年の 4 月から 5 月にかけて機能しなかったことが関係したかもしれません(The Stranger の追加プレスなら時期的に合うのではないかと思います)。再びボスネタで恐縮ですが,この煽りを受けたアーティストの一人が Springsteen で,5 月末にリリース予定であった第 4 作を Pitman でプレスできず,米国東部での生産配給が危ぶまれたということです。Columbia としては 3 年越しの新作リリースを遅らせたくないので,当時,東部や中東部に拠点を置いていた Keel Manufacturing Corp. や MCA Records,North American Music Industries などの工場にプレスを依頼しましたが,Goldisc もそのうちの一つのようです(この辺りのこと拙ブログに書いています;例えば,https://manattop.blogspot.com/2018/11/darkness-on-edge-of-town-us-lp.html)。したがって,この時期にリリースされた Columbia の新譜や再発盤には,Goldisc や上記のプレス工場のものが結構見られるのではと思います。ちなみにこのボスの米国初期盤に関しては,上記のプレスの他に Santa Maria や Terre Haute のものは持っていますが,Goldisc プレスだけまだ入手できていません(笑)。Discog でその存在は確認してはいるのですが。
by お名前(必須) (2020-05-05 13:24)
雷鳴の道さん(で、よろしいですかね?)
すごく貴重な情報、ありがとうございます(^^)
なるほど、Goldiscプレスは、ピットマン工場のストライキのときですか。
たぶん、それで正解だと思います。
そういえば、うちにKansasの"Point of Know Return"のGoldiscプレスがあるんですが、これを入手したときに、ちょっと調べて、ピットマン工場のストライキに辿り着いたことがあったことを思い出しました。
また、いろいろ気がついたことがあったら(私の間違いの指摘も大歓迎です(^^))、ぜひコメントお願いしますね。
by 想也 (2020-05-05 17:22)
名前書き忘れてましたね。
間違いの指摘などとんでもありません (^▽^;)。
いつも幅広い話題提供と思わず頷いてしまう洞察,こちらこそありがとうございます。
またちょくちょく寄らせていただきます。
by 雷鳴の道 (2020-05-05 22:41)
雷鳴の道さん
そう言っていただけると励みになります。
今後ともどうかよろしくお願いしますね。
Goldiscプレスの件は、記事中にも追記しておきました。
貴重な情報、ありがとうございました(^^)
by 想也 (2020-05-05 23:37)
いつも楽しみに拝見している者です。私の所有しているTHE STRANGER albumはピットマンプレスのマト3A/4A盤でB面のみTJ刻印ありのブツです。コイツをネットオークションで購入する時に、ジャケットのステッカーのFEATURING THE SINGLE "JUST THE WAY YOU ARE"と言う表記を見て、THE HIT SINGLEになってないから初版盤かも?と思ったのでしたが違っており、ジャケットも既にセカンプレスでした… コイツのRL盤を聴いたことはないのですが、我が屋のTJ盤、マジで良い音で鳴ってますよ!でもRL盤も聴いてみたいなぁ
by Dr.T (2020-05-12 19:21)
Dr.Tさん
コメントありがとうございます(^^)
FEATURING THE SINGLE "JUST THE WAY YOU ARE"のみのステッカーって、あの丸いやつですね。
そそられます。
ジャケットはかなり初期に切り替わったんじゃないかと思います。
なので、すでに初回盤でセカンドジャケも混じってたかもしれませんよー
by 想也 (2020-05-12 20:06)
今晩は。1週間ぐらい前に拝見しました。一昨日、「52nd street」のus盤を買いました。刻印は「sterling tj」がありました。聴いたら、日本盤とエライ違い愕然としました。「なんだこれは!」という感じで、ビリーの歌、ギターの音がかっこいいの一言です。実はここ一ヶ月で「sterling」を知り興味を覚えた者です。ですから、こちらを拝見し勉強になりました。ありがとうございます。この国内盤レコードは25年前に中古¥100で買ったのですが、今回こうしてus盤を¥450で買って聴き、遅きに失した感であります。ひとつ質問してよろしいでしょうか?今回私の買ったこのレコードのレーベルを見ると、少々変わっていることに気付きました。上からシールのように貼っている感じで、ご説明の「3AAが機械刻印」の写真のラベルと同じです。このラベルは、珍しいのでしょうか、あるいは山ほど出回っているのでしょうか?なぜ、このようなことになったのでしょうか?是非お教えいただけますよう、よろしくお願い致します。失礼します。
by 鈴本 (2021-04-25 00:45)
鈴本さん、はじめまして。
コメントありがとうございます(^^)
数百円で買えるオリジナル盤でも、素晴らしい音で鳴って楽しめるものがたくさんあるので、ぜひいろいろ聴いてみてください(^_-)-☆
このブログのレコ掘りの一助になれば幸いです。
レーベルのCOLUMBIAを隠したシールは、商標権の関係で(日本には日本コロムビアがあるので)、当時輸入されたものに貼られていたものなので、珍しくはありません。
70年代に商社が輸入したものにはすべて貼られていたんじゃないですかね?
by 想也 (2021-04-25 10:00)
想也さま
初めまして、おはようございます。
商標関係というものがあるんですね、その事由でたくさんあるんですね。
なにも関係者だけに配られた特別なものではないんですね、少々残念です、いや、贅沢を言ってはいけないですね、こうして音が聴けたのだからラッキーだと想わなければ罰が当たる気がします。今後、ストレンジャーのRLカットをゲットできればいいのですが・・・いろんな中古屋さんでは何度も見ましたが高値でした(笑)でも聴きたいです。あと、グラスハウスもゲットしておきたいdす。ナイロンカーテンとイノセント・マンはどうしようか、自宅におけるレコードの増えすぎ、これを懸念している日々であります。ありがとうございました!
by 鈴木です (2021-04-26 10:13)
鈴木さん
『ストレンジャー』のRLカットは、初めて聴いたときには腰が抜けますよ(笑)
ぜひ手に入れて聴いてみてください。
まぁ、何度も聴いてると、やりすぎだろーと思うところも多いですが。
ビリーのアルバムのUSオリジナルはどれも音は良いと思いますが、売れたので、かなり個体差もあります。
買って聴いてみたものの、あれ?いまひとつかな?と思ったときには、ぜひもう一枚買って聴いてみてください。
安いので(笑)
by 想也 (2021-04-26 19:31)
想也さま
ええそうですか!考えてみると、レコードで今まで腰が抜けるまでの体験はないかもしれません是非とも腰を抜かしたいです(笑)、人生に悔いが残らないように買うことにします。達成したときは報告させていただきます。「いまひとつというときは聴いてみるのがいい」といいますのはまたまた勉強になりmした、ありがとうごじます。しかし今回「52nd・・・」を買ったわけですが、私の年も52歳なのに気付きました(笑)。ビリーは小中学生のとき本当に好きでした。やはり、声と楽曲に尽きますでしょうか。37年ぐらい前、テレビ10チャンネル(小林克也さん司会)で45分のライブ映像が流れましたが、もう目は釘付けでした。今はマイルスを聴くことが多いですが、再びビリーを平行して聴くことになりそうです。長文お許し下さい。
by 鈴木です (2021-04-27 00:27)
鈴木さん
昔、確か紙ジャケ探検隊だったと思いますが、「原盤衝撃度」という言葉を使って表現していました。
オリジナル盤を聴いたときに、「日本盤とかCDとかでいままで聴いてきた音は、いったい何だったんだ?」というような衝撃があることは、すでに『52nd Street』で経験されたようですが、『Stranger』の場合、STERLING TJ盤で同じくらいの衝撃、MASTERDISK RLの場合、それを凌ぐ衝撃で、原盤衝撃度がとても高いのです。
ジャズも原盤衝撃度が高いレコードが多いんですが、数万円ならまだしも数十万円なんてのもありますから、ちょっと手が出ませんよねσ^_^;
マイルスは、もともと売れてたので高くても数万円だろうと思いますが。
でも、それに比べると、『Stranger』のRLカットは数千円なので、安いほうです(笑)
by 想也 (2021-04-27 12:41)
おはようございます。たびたびお邪魔してすみません。まだ「ストレンジャー」は買えていません。過去お店で目にした値段はたしか¥8000でありました、しかし綺麗なのがあれば買います(盤面は見ても中々聴き込んだか否かの術を持ち合わせていない私ではありますが)。今ひょっと思い起こしますと、自宅には「QUIEXⅡ(Limited Edition Pressing)、プロモのゴールドスタンプ MASTERDISK RL」のレコードがあります。これは先々月に買った「トライアンフ ・ サンダーセブン」(カナダのバンド)です。(違う盤との)聴き比べは出来ていませんが、一曲目、凄い音圧で「おおっ」とのけ反りました(笑)。当初は喜びましたが時間の経過とともに「CDとは違う人工的なものなのか?」などとあれこれ考えて結局よくわからず思考停止しておりました。しかし、RLカットについて想也さんご指摘の「やり過ぎではないかと思える・・・」という感に近しいものを見出した気になっています。この辺はネットでは「ドナルド・フェイゲン」で云々かんぬんありますが、ゆっくり調べていこうと思います。またしても長文お許しください。
by 鈴木です (2021-04-29 11:38)
鈴木さん
最近の相場はよくわかりませんが、8000円はちょっと高い気がします。じっくり待っていれば3000円~4000円くらいで買えることもあるかと思いますよ。
トライアンフのQUIEX IIプロモ盤のことは知らないのですが、ハードロックの場合は、RLカットで「やりすぎ」ってのはあんまりないような気もしないでもありません。
私が「やりすぎ」と感じたのは、ビリー・ジョエルはここまで派手にせずに、もうちょっと落ち着いた感じのほうが合うと思ったからなので。
by 想也 (2021-04-29 20:09)