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井上陽水『招待状のないショー。』 [Bernie Grundman(BG)の仕事]

ボクは、井上陽水さんのファンというわけでもなく、レコードを数枚持っている程度なので、1976年にリリースされたこの『招待状のないショー。」(FOR LIFE RECORDS FLL-4002)というレコードのことも、その存在は知っていたものの、これまで聴いたことがなかった。


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買って聴いてみたのは、ほんとにただの気紛れである(笑)

しかし、聴いてみると、これが実に良いのだ。
どの楽曲もどの演奏も素晴らしい。
が、その素晴らしさについて語るのは、ボクはあまり適任ではないので、ファンの方に譲ろう。

ボクが取り上げたいのは、このレコードの音質である。

このレコードの音は、西海岸のロックの音なのだ。
そして、それが、ボクがこのレコードをとても気に入った理由の一つでもある。

「ちょっと待て。ロサンジェルス録音は前作『二色の独楽』だろう。」って声が聴こえてきそうだが、ボクの感触としては、音の質感は、前作よりも、この『招待状のないショー。』のほうが西海岸のロックなのだ。

それというのも、前作『二色の独楽』は確かに、ロサンジェルスのA&Mスタジオで、現地のミュージシャンも起用して録音されているが、最終的な音の仕上げ、つまりカッティングは日本で行われている。
それに対して、この『招待状のないショー。』は録音こそ日本だが、カッティングはアメリカなのである。

裏ジャケを見れば、ほら、「Cutting/A&M Studio」って書いてあるじゃないか。


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送り溝のマトだって、手書きである。


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それに、このクセのあるS。
最後がくるっと丸になっているのは、これはバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)の筆跡に間違いない。
末尾のM2の2がグランドマンぽくないので、ここは別人が書いたのかもしれないが、カッティングはグランドマンで間違いないと思う。
A&M Studioでカッティングされてるわけだしね。

ボクが入手したものは、両面ともマトの末尾がM2だったが、このレコードはかなり売れたので、他のバリエーションもいろいろあるかもしれない。

マトが違う場合、音も違うのかそれとも大差ないのか、うちには一枚しかないのでわからない。

マト違いで聴き比べたことがある方がいたら、ぜひ教えてくださいな。
って、いないよね(笑)

あ~でも、さすがにオリジナルのマト違いの比較なんて狂気じみたことをやる人はいないとしても、一昨年だったか、デビュー50周年企画で、テッド・ジェンセン(Ted Jensen)のリマスター盤が出たので、それとオリジナルとの比較とかは、ファンの方はやってるかなぁ?

タグ:井上陽水
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