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初盤道にちなんで『白雁』を聴く [アナログ・コレクターの覚書]

紙ジャケ探検隊がレコード・コレクターズに連載中の初盤道は、先月号(2019年11月号)に引き続いて、今月号(2019年12月号)も、ボクが取材・資料協力をさせてもらったキャメル(Camel)"The Snow Goose"のUKオリジナル(Decca SKLR5207)を掘り下げる「白雁の数奇な運命」である。


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(一番手前は2016年5月号。キャメル特集が載っているということで、紙ジャケ探検隊から―というか編集部からかな?―手土産にもらった。買い忘れていた号だったので、とてもありがたかった。)


今回は、英米のジャケットの違いや英盤の出版社表記の複雑な変遷の理由を、様々な資料を基に読み解いていくというもので、その具体的内容自体は初盤道を読んでいただきたいのだが、最終的な結論(あくまで推論だが)は、いままで不可解だったところがいろいろ腑におちてスッキリするものだったし、なにより紙ジャケ探検隊とあーだこーだと話しながら探求を深めていく過程自体が、ボクにはとても楽しかった。

そんな感慨に浸りながら、レコード・コレクターズ12月号発売にちなんで、『白雁』を聴くのである。
聴くならやっぱり、UKオリジナルだよね(笑)


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(UK盤は、ラミネート・コーティングされたジャケットが美しい。)


手持ちのUK盤は4枚で、以前の記事https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-03-04のときからかわっていない。
(UKオリジナルについての詳細は、追加情報もあるので、レコード・コレクターズ11月号掲載の初盤道もご覧ください。)

今回の探求にあたってUS初盤(Janus JXS7016)は入手したのだが、まだ紙ジャケ探検隊のところへ出張中で帰ってきてないな(笑)

UK盤のほかにうちにあるのは、ボクが最初に買った”The Snow Goose"である1982年の日本再発盤(ロンドン L20P1044)だ。
UK盤と違ってラミネート・コーティングされていないので、シミが浮いてきているのが残念。
一時期聴かないレコードをダンボールに詰めて押し入れに放り込んでおいたのがいけなかったか・・・


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この盤に付属の黒田史朗氏(Shilow Kulodaと表記されている)のライナーは、初盤道でも言及されているが、探求の際の一つの資料になった。

今回の探求の過程で、何か情報が得られないかと藁をもつかむ思いで買ってみたのが、2009年にリリースされたデラックス・エディションのCD(Decca/Universal 531 4614)と2013年の新録バージョンCD(Camel Productions CP0014CD)。


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新録バージョンはオリジナルといろいろ聴き比べられて楽しいが、新しい情報という点ではとくに収穫はなかった。
それに対して、デラックス・エディションに付属していたブックレットに掲載されているマーク・パウエル(Mark Powell)の解説にはなかなか興味深い情報が・・・
このあたりは、初盤道をご覧ください。

いっしょに写っている紙ジャケCD(Decca UICY-9045)は2001年にリリースされた当時に購入したものだが、小西勝氏のライナーは、ポール・ギャリコの短編小説『白雁』のあらすじに1/3弱を割いていて、原作を読んだことがないという人にはとても便利だ。

このアルバム、楽曲が描いている『白雁』の場面を思い浮かべながら聴くと、感動もひとしおなので、本を読むのが苦手という人にも、あらすじぐらいは知ったうえで聴いてもらいたいなぁ思うのでありますよ。

タグ:Camel
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