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青い夜と紫の夜 [アナログ・コレクターの覚書]

今日8月11日はジョー・ジャクソン(Joe Jackson)の誕生日である。

ってことで、1982年リリースの5thアルバム"Night and Day"のUSオリジナル(A&M SP-4906)を聴いている。

聴いていたら、そういや、この前もなんかのお祝いで、このアルバムをターンテーブルにのっけてツイートしたなぁと、ふっと思い出した。

あれ?
でも、あれも誕生日のお祝いだったような・・・
ってことは、1年前ってことか?
いやいや、そんな前じゃなかったはず。

そう思って、自分のツイートを検索してみたら、やっぱり1年前じゃん!
もう1年経つのか・・・早すぎるぞ。
なんてこったい・・・

それはともかく、「青い夜と紫の夜」である。
大方察しはついているかと思うが、ジャケットの色味の話だ。


20190811-01.jpg


写真では少しわかりにくくなっているが、左上の夜の色が、向かって右のジャケットでは紫に近く、左のジャケットでは青に近い。

まぁ、単なる個体差なのかもしれないが、実物はかなりはっきり違っていて、なんとなくどちらも持っておきたくなる(笑)

両方を持っておきたくなる理由はもう一つある。
そう、この二枚、工場違いなんである。

「紫の夜」には、RCAインディアナポリス工場(中部)産の盤が入っていた。

ポリス(The Police)の"Synchronicity"を掘っている過程ですっかり頭にこびりついてしまったRCAインディアナポリス工場産のレーベル形状は、完全なフラットだ。


20190811-02.jpg
20190811-03.jpg


この盤のMatrixは次の通り。

Night Side: SPO 4906 A Re-1 RCA1(ただし、3を消して1にしてある)
Day Side: SPO 4906 B RCA1

両面マト1で、気持ちいい(笑)


次に、「青い夜」のほうだが、こちらにはカリフォルニアのモナーク工場(西部)産の盤が入っていた。

80年代初頭のモナークだから、外周にむかってなだらかに盛り上がっている二段レーベルだ。


20190811-04.jpg
20190811-05.jpg


レーベルデザインはまったく同じだが、形状が違うと佇まいが違って見えるからおもしろい。

この盤のMatrixは次の通り。

Night Side: SPO 4906 A Re-1 M1(ただしM3を消してM1にしてある) MR ∆25538
Day Side: SPO 4906 B M1 MR ∆25538X

これまた両面マト1で、気持ちいい(笑)


このレコード、音も良い。
マスタリング&カッティングについては、ジャケットには明記されていないが、どちらの盤にも両面に次のような刻印がある。


20190811-06.jpg


"IAM RD"とは、なんて自己主張の強いやつだ、なんて思ってはいけない(笑)
"IAM"は、「アイ・アム」ではなく、International Automated Media(カリフォルニアにあるマスタリング・スタジオ)の略だからだ。

RDは、IAMのエンジニア、リチャード・ドナルドソン(Richard Donaldson)である。


さて、RCA工場産とモナーク工場産の音の違いだが、これがかなり違う。
特に低域の出方が違っているので、少なくともうちのシステムでは、だいぶ印象が違って聴こえる。

RCA工場産の低域が重く沈みこむのに対して、モナーク工場産は若干軽めで浮き上がってくるので、少しボーカルにかぶる。
低域の出方では、RCA工場産に軍配があがるわけだ。

しかし、モナーク工場産のさわやかに広がる高域にも捨てがたい魅力がある。
その点では、RCA工場産は少し及ばない。

どちらもマト1ではあるのだが、RCAのマト1とモナークのマト1ではカッティングが違うので、手持ち2枚の音の差が、カッティングの違いに起因するのか、それとも工場の違い(つまり、カッティング以外のプレス工程―ビニールの材質も含む―の違い)に起因するのか、判定が難しい。

このレコード、他にもいろいろ工場違いがある(曲間をつけたDJプロモなんてのもある)ので、これからもボチボチと掘ってみようと思っている。

安いしね(笑)

タグ:Joe Jackson
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