TMLのMとSとX [TMLの仕事]
そういえば、田中伊佐資著『オーディオそしてレコードずるずるベッタリ、その物欲記』で一つだけ気になったことがある。
TML(The Mastering Lab=ダグ・サックス(Doug Sax)が創設したマスタリング・スタジオ)のMとSとXの意味について、ボクが理解していたのとは違うことが、武田「アナログ音盤」編集長の言として書いてあるのだ。
ボクの知識は基本的にネット上で仕入れたものなのだが、下記Steve Hoffman Music Forumsによれば、TMLのMとSとXは、使用したカッティング・マシン(Cutting Lathe)を表すものだという(DiscogsのTMLの説明にも同じことが書いてある)。
http://forums.stevehoffman.tv/threads/tml-m-and-tml-s-in-dead-wax-whats-the-difference.211788/
TMLのスタジオには3台のカッティング・マシンがあり、M(Master)とS(Slave)はスカリー(Scully)製、X(Extra)はノイマン(Neumann)製だったらしい。
同じレコードの同じ面でTML-MとTML-Sの聴き比べ(TML-Xはあんまり見ない気がする)をしたことがないので音質的な違いがあるのかどうかは不明だが、少なくともボクは、TMLならMでもSでも(Xでも)基本的に高品位なカッティングだと思っている。
とはいえ、TMLも、エンジニアがダグ・サックスしかいなかったわけではないので、エンジニアによる違いというのも当然ある。
たとえば、このTOTOファーストのUSオリジナル(JC 35317―ちなみに手持ち盤のMatrix末尾は2B/2B)なんか、両面TML-Mの刻印はあるのだが・・・
悪くはないんだが、重心が低めで中低域に厚みのある少しUK盤のような音である。
TOTOなんだから、もう少し抜けが良くてさわやかに音が広がってもよさそうな気がする。
そう思って、インナースリーブを見たら、The Mastering Labのマスタリングではあるものの、エンジニアはMike Reese and Ron Hitchcockになっているではないか。
しかも、Runoutを見るとRhに読めるサインが・・・Ron Hitchcockがカッティングってことかなぁ?
Ron Hitchcockって誰だよ?知らないぞ~
それよりも、なんとなーく見てみたDiscogsでは、Matrixのヴァリエーションは、末尾2の系統の盤より末尾3の系統の盤のほうが多いじゃん!
コロンビアの場合、この数字は何回目のカッティングかではなく、マスターテープの番号を示すものだったよね?
しかも、WLPのMatrix末尾が3J/3Jって・・・
う~ん、これはMatrix末尾3の盤を買ってみないといけないなぁ・・・
こうしてうちには格安エサ箱盤のほうが圧倒的に増殖してゆくのでありました(笑)
増殖するのは、格安(価値に比較して値段が安いという意味)盤であって、単なる安レコじゃないよ(^_-)-☆
TML(The Mastering Lab=ダグ・サックス(Doug Sax)が創設したマスタリング・スタジオ)のMとSとXの意味について、ボクが理解していたのとは違うことが、武田「アナログ音盤」編集長の言として書いてあるのだ。
ボクの知識は基本的にネット上で仕入れたものなのだが、下記Steve Hoffman Music Forumsによれば、TMLのMとSとXは、使用したカッティング・マシン(Cutting Lathe)を表すものだという(DiscogsのTMLの説明にも同じことが書いてある)。
http://forums.stevehoffman.tv/threads/tml-m-and-tml-s-in-dead-wax-whats-the-difference.211788/
TMLのスタジオには3台のカッティング・マシンがあり、M(Master)とS(Slave)はスカリー(Scully)製、X(Extra)はノイマン(Neumann)製だったらしい。
同じレコードの同じ面でTML-MとTML-Sの聴き比べ(TML-Xはあんまり見ない気がする)をしたことがないので音質的な違いがあるのかどうかは不明だが、少なくともボクは、TMLならMでもSでも(Xでも)基本的に高品位なカッティングだと思っている。
とはいえ、TMLも、エンジニアがダグ・サックスしかいなかったわけではないので、エンジニアによる違いというのも当然ある。
たとえば、このTOTOファーストのUSオリジナル(JC 35317―ちなみに手持ち盤のMatrix末尾は2B/2B)なんか、両面TML-Mの刻印はあるのだが・・・
悪くはないんだが、重心が低めで中低域に厚みのある少しUK盤のような音である。
TOTOなんだから、もう少し抜けが良くてさわやかに音が広がってもよさそうな気がする。
そう思って、インナースリーブを見たら、The Mastering Labのマスタリングではあるものの、エンジニアはMike Reese and Ron Hitchcockになっているではないか。
しかも、Runoutを見るとRhに読めるサインが・・・Ron Hitchcockがカッティングってことかなぁ?
Ron Hitchcockって誰だよ?知らないぞ~
それよりも、なんとなーく見てみたDiscogsでは、Matrixのヴァリエーションは、末尾2の系統の盤より末尾3の系統の盤のほうが多いじゃん!
コロンビアの場合、この数字は何回目のカッティングかではなく、マスターテープの番号を示すものだったよね?
しかも、WLPのMatrix末尾が3J/3Jって・・・
う~ん、これはMatrix末尾3の盤を買ってみないといけないなぁ・・・
こうしてうちには格安エサ箱盤のほうが圧倒的に増殖してゆくのでありました(笑)
増殖するのは、格安(価値に比較して値段が安いという意味)盤であって、単なる安レコじゃないよ(^_-)-☆
2016-10-23 19:03
コメント(4)
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僕は・・・MもSもXもノイマンだと思っていました(汗)
お恥ずかしい。
しかしXってホント見た事ありませんね。
通販業者やヤフオクとかって「TML刻印あり」ってだけで値段高めとかありますけどTMLイコールDoug Saxって感じで・・なんか信ぴょう性ないから嫌いです(笑)
Doug Saxといえば2014年のJakoson Browneの「late for the sky」のリマスターCDって過去最高だと思っています。
同じ年にRSDで発売されたらしい45回転2枚組の「late for the sky」を探していますが・・・未だ写真すら見たことがありません。
by AKIRA (2016-10-25 15:07)
ボクも、つい先日まで、TMLにDoug Sax以外のエンジニアがいるのを知りませんでしたー(笑)
Jackson BrowneはCDで聴いたことないので、
リマスターCDのことはわからないんですが、
過去最高というのは、オリジナルのアナログより上ってことですか?
45回転2枚組ってのは凄そうですねぇ。
Late for the Skyといえば、Wロゴなし盤をまだ手に入れてませんでしたー
この際プロモでも買おうかとDiscogs見たら、150ドルって・・・
これが適正価格?σ^_^;
ちょっと買えませんねぇ・・・
by 想也 (2016-10-25 23:15)
私・・・未だにUSオリのWマーク無し持っていないのですが、現在の所有はUSのプロモ、Wマーク無しのARが2枚、ドイツオリジナル盤、ギリシャ盤テストプレス(79年に切られたもの)、そして国内盤の8000番台なのですが、工場違いが多く、CP、CT、AR、CTHなどあってARの2枚はTML-MとTML-Sがあったりするもんでなかなか検証しきれません(汗)
プロモはCPでA-3/B-2のTML−Mです。ちなみにプロモは激安だったので盤質悪く残念。
CDは過去にいい加減なリマスターが何度か出ましたが、2014年盤は
リリース40周年記念でリマスターはDoug SaxとRobert Hadley、Eric Boulangerの名前が。オリジナルのマスタリングはMike Reese。
過去にDCCとかもありましたが、オリジナルの雰囲気を最大限に引き出したのはやはり2014年盤ではないかと。
そうなるとどうしても45回転2枚組のアナログが欲しくて・・・
その前にUSオリのWマーク無しだろ!って感じですが(笑)
by AKIRA (2016-10-26 11:04)
やっぱり、Wロゴ無しは数が少ないんですかねぇ。
でも、USプロモがあればいいんじゃないでしょうか。
アサイラムの米盤工場違いは検証しようと思うと厄介ですよねぇ・・・
うちにあるWロゴ付もARで、両面TML-Mです。
Matrix末尾が両面とも01で、これってどうなの?って思ってました(笑)
(単なる1じゃなく01ってとこが)
オリジナルのマスタリングはMike Reeseでしたか。
まぁ、CDは買っても聴かなそうなので、いいです(笑)
45回転2枚組、是非入手してください。
by 想也 (2016-10-26 17:28)