掘り出し物? [アナログ・コレクターの覚書]
ちょっと前のことになるが、近所のハード・オフのジャンク・コーナーで「何故こんなものがこんなところに?」というものを見つけた。
それがこれである。
ジョン・ロード(Jon Lord)の1976年の作品”SARABANDE"だ。
ダイカット・スリーブから顔をのぞかせてシーっと唇に指をあてるジョン・ロードがお茶目である。
これがただの帯なし日本盤なら、別にハード・オフのジャンクに混じっていてもおかしくないかもしれないが、この盤は正真正銘のUKオリジナルであるうえに、こういう代物なのだ。
ちなみに、Side1のほうには1976年9月14日に某英国ラジオ局が所有に至ったことがわかるスタンプがある。
(同じスタンプは、実は表ジャケットにも押されていて、最初の写真で右上に緑色の汚れのようなものが微かに見えるのがそれなのだが、これはすでに薄れていて、SEPくらいしか判別できない。)
ちょっと調べてみたところ、このアルバムの英国でのリリースは1976年10月なので、某英国ラジオ局はリリース前にプロモーション用にFactory Sampleを配布されたわけだ。
ということで、この盤、アナログ・コレクター感涙の両面1G(英EMI系のプレスで、1番目のマザーから作られた1番目のスタンパーからプレスされた盤)なのである。
ちなみにMatrix末尾も両面-1だ。
「何故こんなものがこんなところに?」と思うでしょ?(笑)
ところで、この盤をいろいろ眺めていて、一つ気づいたことがある。
ジャケ裏のクレジットには、Kendun Recordersでマスタリングされたことになっているのだが、Runoutにはこう刻まれている。
アビー・ロード・スタジオのエンジニア、Nick Webbによるカッティングである。
(Kendun Recordersでカッティングされていれば、KENDUNというスタンプが刻まれるはず。)
マスタリングやカッティングのエンジニアについては、ジャケットやインナースリーブのクレジットとRunoutに刻まれたサインとが食い違うことがよくあるが、多くは、再発によるリカッティングを別のエンジニアがやっている場合だ。
もっとも、ファースト・プレスなのに食い違っているということもないわけじゃない(よね?)。
(Van der Graaf GeneratorのGodbluffとかさ。)
しかし、ここまで書いたところで、「そういえばこのアルバムってドイツ録音だったっけ」と調べてみたら・・・
ドイツ盤はKENDUNカッティングじゃんっ!(Discogs情報)
ってことは、ドイツ盤がオリジナルなのか?
そうなんだろうなー
ちぇっ(笑)
でも、まぁ、UK盤らしい音が心地良いので、掘り出し物といえば掘り出し物かな?
御多分に洩れず、ボクも中学時代にはディープ・パープル(Deep Purple)には思いっきりはまったが、ロイヤル・フィル・ハーモニックとの共演盤は、当時はまーったく理解できなかった。
だから、ジョン・ロードのソロ作品にも全然興味がなかったのだが、この”SARABANDE"という作品、今聴いてみると悪くない。
そういう意味でも掘り出し物?
P.S.
ジャケはともかく、盤はジャンクらしく、けっこうボロボロです(笑)
それがこれである。
ジョン・ロード(Jon Lord)の1976年の作品”SARABANDE"だ。
ダイカット・スリーブから顔をのぞかせてシーっと唇に指をあてるジョン・ロードがお茶目である。
これがただの帯なし日本盤なら、別にハード・オフのジャンクに混じっていてもおかしくないかもしれないが、この盤は正真正銘のUKオリジナルであるうえに、こういう代物なのだ。
ちなみに、Side1のほうには1976年9月14日に某英国ラジオ局が所有に至ったことがわかるスタンプがある。
(同じスタンプは、実は表ジャケットにも押されていて、最初の写真で右上に緑色の汚れのようなものが微かに見えるのがそれなのだが、これはすでに薄れていて、SEPくらいしか判別できない。)
ちょっと調べてみたところ、このアルバムの英国でのリリースは1976年10月なので、某英国ラジオ局はリリース前にプロモーション用にFactory Sampleを配布されたわけだ。
ということで、この盤、アナログ・コレクター感涙の両面1G(英EMI系のプレスで、1番目のマザーから作られた1番目のスタンパーからプレスされた盤)なのである。
ちなみにMatrix末尾も両面-1だ。
「何故こんなものがこんなところに?」と思うでしょ?(笑)
ところで、この盤をいろいろ眺めていて、一つ気づいたことがある。
ジャケ裏のクレジットには、Kendun Recordersでマスタリングされたことになっているのだが、Runoutにはこう刻まれている。
アビー・ロード・スタジオのエンジニア、Nick Webbによるカッティングである。
(Kendun Recordersでカッティングされていれば、KENDUNというスタンプが刻まれるはず。)
マスタリングやカッティングのエンジニアについては、ジャケットやインナースリーブのクレジットとRunoutに刻まれたサインとが食い違うことがよくあるが、多くは、再発によるリカッティングを別のエンジニアがやっている場合だ。
もっとも、ファースト・プレスなのに食い違っているということもないわけじゃない(よね?)。
(Van der Graaf GeneratorのGodbluffとかさ。)
しかし、ここまで書いたところで、「そういえばこのアルバムってドイツ録音だったっけ」と調べてみたら・・・
ドイツ盤はKENDUNカッティングじゃんっ!(Discogs情報)
ってことは、ドイツ盤がオリジナルなのか?
そうなんだろうなー
ちぇっ(笑)
でも、まぁ、UK盤らしい音が心地良いので、掘り出し物といえば掘り出し物かな?
御多分に洩れず、ボクも中学時代にはディープ・パープル(Deep Purple)には思いっきりはまったが、ロイヤル・フィル・ハーモニックとの共演盤は、当時はまーったく理解できなかった。
だから、ジョン・ロードのソロ作品にも全然興味がなかったのだが、この”SARABANDE"という作品、今聴いてみると悪くない。
そういう意味でも掘り出し物?
P.S.
ジャケはともかく、盤はジャンクらしく、けっこうボロボロです(笑)
タグ:Jon Lord
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