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もうひとつの欲望 [アナログ・コレクターの覚書]

リビングがオーディオ・ルームを兼ねているわが家では、レコードもリビングに並んでいるのだが、スペースに限りもあるので、ダブっているものやあまり聴かないものについては、別の部屋の押し入れにしまってある。

それこそ10年ぶりくらいに聴きたくなったレコードがあって、その押し入れの中を漁っていたら、ディラン(Bob Dylan)の「欲望(Disire)」の米盤が出てきた。


20160625.jpg


80年代にリリースされたJCプリフィックスの再発盤ではなく、一応70年代にリリースされたオリジナル盤(PC 33893)である。
あまり記憶がないのだが、たぶん、WLPを手に入れたときに、押し入れ行きになったんだろう。

押し入れから掘り出した盤のMatrixを確認すると、3AD/3Jだった。
WLPが3B/2Dだったから、少し進んでいる。

ちなみに、LondonJazzCollectorというWEBサイトのこちらのページによると、米COLUMBIAのMatrixの読み方は、最初の数字がマスタリングされたテープの番号で、次のアルファベットが何度目のカッティングかを示すらしい。

アルファベットはIをのぞいてAからLまで使われており、Aが最初のカッティング、Bが2番目・・・Lが11番目になる。12番目からは、AA(12番目)、AB(13番目)と続く。

ということは、WLPの3B/2Dは、Side1が3番目のマスターテープからの2番目のカッティング、Side2が2番目のマスターテープからの4番目のカッティングということになる。
通常盤の3AD/3Jは、Side1が3番目のマスターテープからの15番目のカッティング、Side2が3番目のマスターテープからの9番目のカッティングだ。

ところで、前回WLPの記事を書いたときには、Matrixについての情報は持ち合わせていなかったが、下記のような凄いページがあるのを先日発見した。

http://www.searchingforagem.com/

「欲望(Disire)」についても、下記のように詳しい情報が掲載されている。

http://www.searchingforagem.com/1970s/International020.htm

どうやら、WLPのMatrix末尾は基本的に3B/2Dらしい。
通常盤には3A/2Aというのもあるらしいが、要は複数のプレス工場向けに同時にカッティングされたラッカーのバリエーションなので、気にしなくてよさそうだ。

興味深いのは、Matrixが進んでいる通常盤である。
ボクの手持ちは3AD/3Jだが、↑のページには3L/3Eというのが出ている。
もしかしたら、わりと早い時期にSide2のマスターテープは3番に切り替わった?

実際、Side2を、WLP(マト2)と通常盤(マト3)で聴き比べてみると、かなり印象が違う。
WLPは確かに鮮度は高いものの、音圧が低く、メリハリがない。
一方、通常盤のほうは音圧が高く、パッと聴いたところメリハリがきいている。

もともとSide2は30分近い収録時間なので、マスタリング&カッティングが難しそうだ。
完成度としては、マト3が上なんじゃないかと思う。

そういえば、紙ジャケのCDも持ってたはずなんだが・・・
あのボックス、どこにしまったっけ?σ^_^;

タグ:Bob Dylan
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