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海街diary [映画]

4月に入り、CATVの日本映画専門チャンネルで、昨年公開の映画『海街diary』が放送されはじめたので、観てみた(今日の夕方にも放送があるが、先週の放送を録画しておいたので、それを観た)。

先日話題にした岩井俊二監督と違って、是枝裕和監督のことはこれまであまり意識したことがなかった。
前作『そして父になる』も、「良い映画だな」とは思ったものの、繰り返し観るということもなかったし。

でも、この『海街diary』は、何度も繰り返し観たくなる、実に良い映画である。

話としては、鎌倉に住む三姉妹が、女をつくって出て行った父親の死をきっかけに、父の娘である異母妹を引き取り、少しづつ家族になってゆく姿を描くものなのだが、綾瀬はるかさん演じる長女の幸、長澤まさみさん演じる次女の佳乃、夏帆さん演じる三女の千佳の三姉妹も、そして広瀬すずちゃん演じる異母妹のすずも、それぞれが実に魅力的なキャラクターなのだ。

リリー・フランキーさん演じる近所の喫茶店のオヤジみたいに、この四姉妹のことをそばでずっと見守っていられたらいいなぁ・・・なんてことを思ってしまう(笑)

四姉妹を取り巻く人々が、すぐそばにある自然が、そういうものをひっくるめた街そのものが、四姉妹を優しく包み込んでいる。

父親が女をつくって出ていったうえに、母親だって、家を捨てて出て行ってしまった。
そんな環境の中で育ちながら、三姉妹がひねくれないでみんなそれぞれ魅力的な人間に育っていったのは、この街の優しさに包まれていたからだろう。

そんな街の象徴のように描かれているのが、風吹ジュンさん演じる馴染みの食堂のおばちゃんだ。
食堂を閉めることを決めたあと、花火の日にすずが店を訪れたとき、帰り際に見せたおばちゃんの表情がとても印象的だった。

でも、おばちゃんがいなくなっても、誰かが役割をバトンタッチされ(ここではリリーさん演じる喫茶店のオヤジかな?)、街は変わらず四姉妹を包み込む。

そうして日々は、これからも積み重なってゆく。





なんだか泣けるんだよなぁ・・・この映画・・・
優しさが沁みるんだな・・・

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コメント 4

甘納豆

いとこがね、この映画見て
私も興味あったから どーだった?
て聞いたら、教えてくれなかったの。
どーしてか、わかったよ。
私は、ひどい母親なんだ。

三人の娘っちょたちは みんないい子だよ。
私の自慢。
by 甘納豆 (2016-04-10 23:41) 

想也

甘納豆さん

そういえば、お嬢さんたちがいるって言ってましたねぇ。
三姉妹でしたか。
また、娘も欲しかった病が再発してるので、うらやましいです(笑)

事情はよくわかりませんが、
三人のお嬢さんがみんないい子に育ってるなら、
それでオッケーなんじゃないでしょうか(^^)

by 想也 (2016-04-11 12:18) 

isoshijimi

いい映画、泣ける映画、いいですね・・・今、いくらでも泣けます^^;
コメントありがとうございました。

地上波でもやってくれないかな~
by isoshijimi (2016-04-11 12:39) 

想也

isoshijimiさん

そのうちきっと地上波でもやると思いますから、
ぜひ観てみてくださいね〜

by 想也 (2016-04-11 20:03) 

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