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痛み止めはいかが? [moumoon]

ミニアルバムや企画物アルバムを含めてmoumoonのアルバムは10枚あるが、そのうちボクが一番好きなのが"PAIN KILLER"だ。

このアルバムには、CDオンリーの盤、DVD2枚とセットの盤、Blu-rayとセットの盤の三種がある(さらにFC限定盤もあるらしく、コアなファンは大変だ 笑)が、ボクはBlu-rayとセットの盤を買った。
Blu-rayには、STUIDIO LIVE 2013という撮り下ろしライブ、これまで発表されているライブ映像をヒストリーとしてまとめたLIVE HISTORY、それから「緑の道」と「うつくしい人」のPV、さらに、このアルバムのメイキング・クリップがおさめられている。

アルバム本体も全アルバム中一番好きなのだが、セットになっているBlu-rayの出来も素晴らしい。
つまり、パッケージとしての完成度がすこぶる高い作品なのである。



moumoon PAIN KILLER (CD+ Blu-ray)


Amazonでの現時点の価格を見ると、CDオンリーで2600円くらい、Blu-rayとセットの盤が4100円だから、+1500円でBlu-rayがついてくる感じ。
お買い得感満載である(しっかり、販売戦略にはまってる気がするけど・・・笑)。


CD本体のほうは、収録曲11曲中7曲がCMソングだったりドラマの主題歌だったりのタイアップ付である。
おまけに残り4曲中2曲がシングル曲だから、これまでいろいろなところで耳にした曲のオンパレードなわけで、ベスト盤の風格すらある。

いや、でも、実際、11曲で50分ちょっと、あっという間である。
メロディや歌詞にほどよく散りばめられた切なさがスパイスみたいに効いて、これまたほどよく甘いポップセンスとあいまって、風味絶佳なアルバムなのだ。

バラード好きのボクとしては、夏の終わりの切な寂しさが見事に表現されているシングル・リリースもされた「儚火」(はなびと読む)と、「どこへも行かないよ 君を傷つけるものを わたしがぜんぶ 消してあげる」というサビのフレーズに思わずキュンとしてしまうエンディングの「どこへも行かないよ」が、とにかく大好きなんだけれど、その大好きな曲にたどりつく流れ自体も実に心地よいのである。


セットになっているBlu-rayがまた良い。
購入当時はリビングで流しっぱなしのBGV的な観方もしていたので、いったい何度観たかわからないぐらいだ。


DVD付とかBlu-ray付とか初回限定盤の販売戦略のイメージがあって、DVDやBlu-rayはオマケという感覚があるのだが、moumoonの場合は、初回限定盤の特徴は「スリーブ仕様」とかで、DVD付あるいはBlu-ray付はずっと買えるから、むしろセット販売というのが正しい。

CDの売り上げ枚数は落ちているけれどライブの動員数は増えているという状況、つまり決して音楽離れが進んでいるわけではないという状況をふまえての販売戦略としては、このセット販売という戦略のほうが有効な気もする。

実際、少なくとも今回のDVDやBlu-rayは決して「オマケ」ではなく、CDと同等の内容と質をもったものだから、まさにセット販売というのに相応しいと思う。

さて、ボクの買ったのはBlu-rayセットだから、それで話をしていこう。


Blu-rayは二部構成+おまけという感じだ。

第一部は、"moumoon STUDIO LIVE 2013"と題された、"PAIN KILLER"収録の新曲6曲を含む全11曲の撮り下ろしスタジオ・ライブである。





YouTubeのオフィシャル・チャンネルにあるプロモーション・ダイジェストを貼り付けておこう。


これを見ればわかると思うけれど、このSTUDIO LIVE 2013は、あえてシネスコ(シネマスコープ=16:9の通常のワイドよりさらに横長の12:5のアスペクト比)サイズで収録されている。
しかも、映像は、ハイヴィジョンのビデオ映像というよりフィルムの質感があって、シネスコ・サイズのアスペクト比とあいまって、ヨーロッパ映画の味わいである。
演奏自体も、一発録りの緊張感や臨場感も伝わってきて、実に良い。
「儚火」から「Sunshine Girl」の流れ、そして最後の「どこへも行かないよ」が特に好きだ。

どこへも行かない~よ♪

あぁ、あの子に言われたかったな・・・(って、あの子って誰だよ? 笑)


映像をよく見ていればわかるし、最後には俯瞰で出てくるのではっきりわかるけれど、演奏は円形になって行われている。
ヴォーカルのYUKAさんから左回りで、ギターのsammyさん、ドラムの矢吹さん、ベースのAnthonyさん、キーボードのejiさん、ギターの柾さんだ。

そうとなれば、欲が出てくる。
音源が2チャンネルでしか収録されていないのが、なんとも惜しい!
この円陣のまさに真ん中で聴いているような、普通にライブに行ったのでは絶対に味わえない、まさに自分だけのために演奏してくれている錯覚に陥ることができるような、5.1チャンネルのサラウンド・ミックスが収録されていたら・・・・
な~んてことを思ってしまうのである。


第二部は、"moumoon LIVE HISTORY"と題された、ライブでたどるmoumoonヒストリーである。
2009年から2012年までのライブ・パフォーマンスから7曲がセレクトされている。STUDIO LIVEで演奏された過去曲5曲とは、「Sunshine Girl」しか重ならない。
「Sunshine Girl」が重なっているのは、この曲の彼らにとっての重要性を示すものだし、ファンとしても、2011年のライブ・パフォーマンスと最新のスタジオ・ライブでのアレンジの違いを楽しめるのがうれしい。
特に、ボクはこの曲、大好きだしね^^





ライブ・ヒストリーのダイジェストのほうも、再び貼り付けておこう。
これを観ればわかるように、こちらは16:9の通常のワイド画面である。

ちなみに、「未公開ライブも多数収録」と出ているけれど、コアなファンではないボクはどれが未公開なのかわからない(笑)

この第二部については、一つだけ残念なことがある。
セレクトされた7曲のライブ・パフォーマンスの前に、2007年11月2日MOA 4 CAFEから2010年6月19日のOSAKA MUSEまでのいくつかの映像を「Cinderella」の演奏で繋いでいくプロローグがあって(上で貼り付けたダイジェストの冒頭にちょっと出てくるやつ)、これがとっても良いのだけれど、メニューのPLAYLISTではこのプロローグを選べないのである。
まぁ、プロローグって性格上そういう仕様にしたんだろうけれど残念だ。


Blu-rayの最後は、「緑の道」と「うつくしい人」のビデオ・クリップと、「PAIN KILLER」のメイキング・クリップで終わる。
「うつくしい人」のビデオ・クリップは、第一部のStudio Liveのときについでに撮った感満載で、それだけで観るとおまけ感が非常に強いんだけど、これがそのあとの「PAIN KILLER」のメイキング・クリップに続くと、このBlu-rayのエンディングにとっても相応しいものになっている気がしてしまう。
映画やドラマのタイトルバックにメイキング映像を使うような感じって言えばわかるかな?

そういえば、「緑の道」のビデオ・クリップは、この曲が主題歌になっている全六話の“Heather LOVE Short Movies”の第一話(最近よくドラマでよく見る大政絢さん(今なら「アルジャーノンに花束を」)と千葉雄大さん(今なら「戦う!書店ガール」)が主演している)が使われてるんだけど、すでにキャンペーンが終わってかなり時間が経つせいか、この“Heather LOVE Short Movies”そのものは現時点では観られないみたいだ。
ざーんねん。


<この記事は、旧ブログ「君がいる風景」から加筆修正のうえ転載しています。>

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