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CANDY [Mr.Children]

昔、何かのドラマで、こんな台詞があった。

「人生は、缶入りドロップみたいなもの。最初に、好きな味のドロップばかりを食べてしまうと、嫌いな味のしか残らない。嫌いな味のを先に食べてしまえば、残っているのは好きな味のドロップばかり。」

「これまでの人生、いいことなんか全然なかった」という主人公を励まそうとする女の子の台詞だったのだけれど、それは同時に、その女の子自身が辛い人生を歩んできていて、それでも未来を信じようと自分に言い聞かせようとするような、そんな台詞だったと記憶している(もっとも、ずいぶん昔に一度観ただけのドラマの中の台詞なので、すべてがあやふやではあるけれど)。

幸せな人生を送ってきた人には不幸な未来しかないとは思わないけれど(良い行いをした人には、神様は、きっと、新しいドロップ缶をくれるに違いない 笑)、この台詞を聴いたとき、少なくとも、「誰の人生でも辛いことの総量は決まっているんだ」ってのは、なんとなく信じたいなと思ったのだった。

さて、ボクのドロップ缶には、どんな味が残ってるんだろう?

甘酸っぱい味は残ってるかな?
ほろ苦い味はどうだろう?


    ♪ ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
    ♪ 気付かせたのは君

    ♪ 甘酸っぱいキャンディーが 僕の胸のポケットにあるんだ
    ♪ 君が食べておくれ

    ♪ ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
    ♪ ただ一つだけ
    ♪ 甘酸っぱいキャンディーが まだ胸のポケットにあるんだ
    ♪ 君が食べておくれ


「甘酸っぱいキャンディー」はもちろん、「ほろ苦いキャンディー」も、ここでは人生の「辛いできごと」を意味してはいない。
「ほろ苦い」「甘酸っぱい」に共通の、それに続く言葉としてすぐに思い浮かぶのは、「初恋の思い出」というような言葉なわけで、そりゃ恋愛には辛いこともつきものだとはいえ、確実に人生を豊かにしてくれるものに違いない(幸いにも、記憶から完全に消去したいと思うようなひどい女性には出逢ったことがないから、そう思うのかもしれないけれど 笑)。

「ほろ苦い」初恋の思い出といえば、結局言い出せなかった片想い。
「甘酸っぱい」初恋の思い出といえば、成就した小さな恋。

今、「僕」のポケットにあるのが「ほろ苦いキャンディー」で、「君」に食べて欲しいのが「甘酸っぱいキャンディー」。
いやぁ、うまいこと例えてるなぁ。


「もう恋なんてできないだろうな」

そんなカサカサの心で送っていた毎日に、「会えると嬉しい」なんて思う女性が現れる。

「まだ、こんな気持ちになれるんだ・・・」


いい年した大の男が柄でもないけど、もう一度くらい、そんな出来事が起こらないかなぁ?(笑)
果たして、ボクの胸のポケットには、まだ「ほろ苦いキャンディー」が残っているんだろうか?
今のところ、不明だ。

ほろ苦いキャンディーも甘酸っぱいキャンディーも、そんなにたくさん食べた記憶はないんだけどな(笑)


「CANDY」は、アルバム「I LOVE U」に収録されている。


Mr.Children I LOVE U


<この記事は、旧ブログ「君がいる風景」から加筆修正のうえ転載したものです。>

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コメント 2

isoshijimi

つらい思いをしたときに、そのセリフはいいかもしれませんね。

でも、時には甘酸っぱいものが悲しいかな、苦くなってしまうことも・・・。
そんな想い出もあります・・・
by isoshijimi (2015-03-25 04:05) 

想也

isoshijimiさん

あ~確かに、外側は甘酸っぱくても、
中は苦いキャンディもありますねぇ。
っていうか、ボクの場合、
今まで、そればっかりですねσ^_^;

by 想也 (2015-03-25 09:01) 

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